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J史上初の珍事例…鹿島のPK蹴り直しに札幌DF福森「教訓を受けた」

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主審に抗議する北海道コンサドーレ札幌の選手たち

[5.14 J1第13節 鹿島 4-1 札幌 カシマ]

 北海道コンサドーレ札幌のDF福森晃斗は1-4で敗れた鹿島戦の試合後、「こういう気温差というのもあったり、そこに上手く順応できなかった部分と、立ち上がりからうまく自分たちのテンポでポゼッションできず、鹿島さんのプレスに自分たちが自らハマってしまった。立ち上がり5分で失点してしまい、自分たちでゲームを苦しくしてしまったというのが率直な気持ち」と敗因を振り返った。

 前半26分には、鹿島FW鈴木優磨のPKをGK菅野孝憲がストップし、チームに活力を取り戻す絶好のチャンスが訪れるも、VARの助言によって蹴り直しとなるという事例も発生。主審の判定での蹴り直しは過去にもあるが、VARの助言によるものはJリーグ史上初だった。

 蹴り直しに至ったのは鈴木が蹴る直前に鹿島、札幌の複数選手がペナルティエリア内に侵入していたため。単にPKの際に反則があったというだけではVARの介入は行われないが、反則していた選手がこぼれ球をクリアし、プレーに直接関与したことで介入基準を満たした。

 荒木友輔主審から規則の説明を受けたという福森は「映像を見た感じだとほんのちょっとだけど、左足の一歩が入ってしまっていた」と反則を認め、「蹴る寸前に入れば(ファウルを)取られるという教訓を受けた。今後に活かしていければ」と判定を受け止めた。

 一方、後半の戦いぶりには手応えも語った。3-4-2-1から3-5-2へのシステム変更に加えて、ビルドアップの仕組みも変えたことで改善がみられた様子。「普段は自分と(田中)駿汰が両ワイドに開いて4枚回しでやっているけど、後半の立ち上がりから自分と駿汰が絞って3枚回しで統一した結果、うまく回るようになった。相手よりもチャンスの数は作れた」と振り返りつつ、「内容に応じて変えていけるという一つのプランがうまくハマった」と今後へのポジティブ材料を見出した。

(取材・文 竹内達也)
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