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専大北上3連覇ならず…「このまま3連敗で終わりたくない」選手権でのリベンジ目指す

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存在感をみせた155cmFW金田遼平(2年)

[5.30 インターハイ岩手県予選決勝 花巻東5-0専大北上 遠野運動公園陸上競技場]

 3連覇を目指した専修大北上高だったが、大会前に新型コロナウイルスの影響が襲い、前日の準決勝でも延長戦を戦うなど、コンディション面に不安を残しての決勝となっていた。

 結果、新人戦決勝に続いて花巻東高に敗れ、準優勝。小原昭弘監督は「前半23分までに2点差にされたのは想定外だった。立ち上がりに上手く試合に入れなかった」と守備面でも後手を踏んでしまったことを悔やんだ。
 
 新興勢力の台頭。かつては盛岡商や遠野が一時代を築いてきた岩手県の高校サッカーだが、近年は専大北上がインターハイ予選でも選手権予選でも存在感を発揮。そこに花巻東が頭角を現そうとする構図にある。

 柱谷哲二テクニカルアドバイザーの下で強化を進める花巻東の台頭は、小原監督も歓迎するところ。「僕らもうかうかしていられない。お互い切磋琢磨して出来ればと思います」と気を引き締める。

 また“3連敗”だけは避けたいとモチベーションに変える。新人戦、総体予選での悔しさは、冬の選手権予選で晴らすしかない。「このまま1年間、3連敗で終わりたくない。何が何でも、最後は勝ちたいなと思っています」。スタメンに8人の2年生が並ぶ若いチーム。ひと夏を越えた成長を期待したい。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校総体2022

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