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U-21日本代表FW藤尾翔太は決定機創出も…終盤に痛恨レッド「当たった感触はなかったのに」

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退場後、ピッチを後にするFW藤尾翔太(徳島)

[6.6 AFC U23アジア杯GL第2戦 日本0-0サウジアラビア タシケント]

 U-21日本代表FW藤尾翔太(徳島)は後半34分に一発レッドで退場。競り合いで藤尾の手が相手の顔に当たったとみなされた。「競ったときの感触は全然なくて、当たったところもどこかわからなかった」と悔しさを吐露した。

 初戦のUAE戦では、途中出場ながら大岩剛監督の起用に応え、決勝点をアシスト。翌日の練習でも好調を維持し「結果を出していきたい」と意気込んでいた。そして6日のサウジアラビア戦では先発入り。右ウイングからチャンスメイクを何度もこなし、自身も相手ゴールに迫り、決定機を作った。

 しかし後半34分、試合の流れを大きく変えてしまう。競り合いの直後、相手選手が顔を押さえて倒れ込んだ。最初は主審からイエローカードが出されるも、直後にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックが入り、主審自らもモニターチェックへ。その結果、手が相手選手の顔に当たったとみなされ、イエローカードが取り消しに。改めてレッドカードが出され、一発退場となった。

 数的不利となった日本は交代選手を入れ、布陣を4-4-1に変更。守備からのカウンター狙いに切り替えたが、試合はそのままスコアレスドローに終わった。

 藤尾は試合後に退場のシーンを振り返る。「競ったときの感触は全然なくて、(相手選手に)当たったところもどこかわからなかった」と不満な様子も。だがその一方で、その悔しさを反省に切り替える。「競ったときにボールしか見れていなかった。(レッドの判定は)僕が腕を上げていたから。厳しいゲームのああいう時間帯だからこそ、もっと冷静になる。歩いているときにそう思いました」。怒りにかまけず、しっかりと自身の成長の糧にしていた。

(取材・文 石川祐介)
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