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国体の悔しさを力に。浜名の1年生FW川嶋琉之亮は今年、「自分の力で全国に」

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浜名高の国体選抜FW川嶋琉之亮(1年=Honda FC出身)は後半に突破力を発揮するなど奮闘した

[1.28 静岡県新人大会準決勝 浜名高 2-1 清水桜が丘高 愛鷹]

 国体で味わった悔しさをエネルギーにしている。浜名高FW川嶋琉之亮(1年=Honda FC出身)は22年国体静岡県選抜のアタッカー。昨年の国体で静岡県選抜は、前回開催された2019年大会に続く連覇を期待されていたが、初戦で敗れ、川嶋はフィールドプレーヤーで唯一出場機会がなかった。

 全国舞台に立てないまま悔し涙で終える結果に。その悔しさを力にしている。「今年はそれを挽回するためにやっているようなものなので。全国のベンチに入ったのに出れなかったので、自分の力で全国に出て、出場したいです」。全国出場をかけた戦いはまだ先だが、1年生FWは新人戦でチームの躍進に貢献している。

 この日は浜名の右サイドでプレー。「いつもエンジンかかるの遅いと言われていて、きょうも前半は自分のプレーができなくて、でも、そこで新山(真悟)先生とか内藤(康貴)先生に『いつもの自分のプレーで行け』みたいな言葉があったので後半は落ち着いていけたと思います」。自信を持つドリブルや抜け出しを積極的に繰り出し、決定機に絡んだ。

 チームは2-1で勝ったが、川嶋自身は課題のシュートをGKに当ててしまって無得点。「(2度の)決定機が僕全部GK正面で。明日(の決勝)はしっかり決めたいです」。内藤監督によると、川嶋は授業の持久走含めて真剣な取り組みができる選手で、守備の部分も意識して改善してきたのだという。それだけに、指揮官は「彼は期待していますね」。シュートを向上して、チームに勝利をもたらす選手になる。

 ベルギー代表FWエデン・アザールが憧れの選手。浜名での目標は「3年間で全国ベスト4を目標にしている」という。高い目標を掲げることでより努力できるという考え。伝統校を静岡制覇へ導き、今年こそ全国で活躍する。

(取材・文 吉田太郎)

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