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ホットな李?クールなハーフナー?欧州組1トップ争い激烈化

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 ともに今年1月から欧州に渡ったFW李忠成(サウサンプトン)とFWハーフナー・マイク(フィテッセ)が1トップの座を争う。

 イングランド・チャンピオンシップ(2部相当)でプレーする李は18日のダービー戦に途中出場して欧州初ゴールを挙げた。勢いに乗って、同25日のワトフォード戦ではリーグ初先発。ゴールこそ決めなかったが、チームは3-0で勝利をおさめており、調子は上向きだ。「この1か月でも、Jリーグにいたときよりシュート意識が確実に上がっている」と語る口調も熱く、表情に充実感がみなぎっている。

 一方、オランダリーグでプレーするハーフナーは、既に2得点1アシストの活躍。「(1トップ争いを)あまり意識しすぎるといいプレーはできないので、いつも通りにできればいいと思う。結果を残せるようにしたい」と静かに闘志を燃やす。こちらは身長182㎝の李に対し、194㎝と、高さで上回っているのも強みだ。

 欧州組を呼ぶことのできなかった24日のアイスランド戦では、国内組のFW前田遼一(磐田)が試合開始2分で鮮やかなヘディングシュートを決めて、結果を残した。アルベルト・ザッケローニ監督は「今度は海外組を見たい」と、国際Aマッチデーに合わせて2人を招集。現在は李とハーフナー、そして今回は不在の前田を合わせた3人が、1トップの先発争いに名を連ねている状況だが、今のところまだ本命は定まっていない。

 昨年9月にアウェーで戦った際、1-1と引き分けた強豪のウズベキスタンを相手に結果を出せば、ポジション争いで頭一つ抜け出ることも可能だ。先発するのはホットな李か、物静かなハーフナーか。あるいは途中出場でも結果を残すのはどちらか。代表でのゴール数はともに2得点で並んでいる。一つしかないセンターフォワードの椅子を争うバトルに注目だ。

(取材・文 矢内由美子)

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