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U-23日本代表候補vs仙台 練習試合後の関塚監督コメント

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[4.11 練習試合 U-23日本代表候補1-0仙台 ユアスタ]

 宮城合宿中のU-23日本代表は合宿最終日の11日、ユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台と練習試合を行った。前半は0-0で折り返したが、後半7分に初招集の19歳FW宮吉拓実(京都)が先制点。試合は前後半通じて仙台に押し込まれる苦しい展開だったが、少ないチャンスをものにし、1-0で競り勝った。

以下、練習試合後の関塚監督コメント

関塚隆監督
「1試合を通してミスの目立つ試合だった。ただ、ハーフタイムに選手は『ああしよう、こうしよう』と話していたし、選手が入れ替わった中で、今日のような45分の試合を2、3回積み重ねれば、一人ひとりの持ち味が出て、ミスなくできるようになると思う。それだけのポテンシャルは前半の選手にも後半の選手にも感じた。全体でやろうとすることは意識してくれたが、まだ頭で考えながらプレーしていた。クラブで調子のいいプレーを見せてくれている選手が、このチームでもやってくれるという手応えをつかんだ。
 ケガをしている選手やケガ上がりで万全でない選手がいない中で、ミッドウィークのところで基本的に45分ずつ2チーム分の選手を招集した。前半途中で選手を代えたが、4-2-3-1をベースにやっている中で、0-0のところで4-4-2に変える。そういう変化にチームとして対応する狙いでやった。結果的に(前半のうちに)点は取れなかったが、積み上げていくことが大事」

―ロンドン五輪までに選手に求めるものは?
「所属クラブがタイトな日程の中で、こういう強化試合をこなして、チームに帰ったらまた週末の試合に出る。そういうたくましさを続けていってもらいたい」

―Jリーグでのアピールに期待している?
「クラブに委ねるところは大きいし、そこに期待している」

―初招集の宮吉がゴールを決めたが?
「日曜日に試合があったので昨日の練習と今日だけだったが、点取り屋の感覚というか、シュートがうまいというのは感じていた。それを今日も出してくれたと思う。今までの選手とは一味違ったタイプの選手で、そういう面白さは感じた」

―五輪本大会に向けては?
「限られた時間の中で、クラブで力を付けてもらうことが多くなるが、我々もそこをしっかり見て、一歩一歩チームを成長、前進させていきたい」

―新戦力が多い中、コンビネーションでミスが増えるのは想定していたのか?
「想定はできていないが、相手はJ1で首位を走っている仙台で、組織的な守備から取って速い攻撃という形ができているチームとの練習試合だった。緊張感や距離感に慣れるのに時間がかかったと思う。チームの連係を合わせるところも短い時間しかなかったが、その質を上げていけるように、そういうことにも慣れていってもらいたい」

―前半途中で4-4-2に変えるのは試合前から決めていたのか?
「0-0や0-1のときはやろうと思っていた。選手にも、出来が悪いとかで代えるのではなく、システムを変えるために選手が代わることはあるというのは事前に話していた。前半は宮吉がもう一つ出てこれなかったが、後半は昨日の練習でもやっていた分、攻撃の4人の関係もよかった。得点シーンも實藤のうまいインターセプトから(實藤の)パスのアングルと(宮吉が)入ってくる感覚がよかった。開きながら左足で打つシュートのうまさもあった」

―18歳の奈良については?
「緊張もしていたと思うけど、良さも感じた。18歳と考えると、頼もしいCB。人にいくところもカバーリングもできる。パスも狙いを持ってボールを持てる」

―後半の最後に奈良を代えたのは何かアクシデントがあったのか?
「時間的な配分のところ。J2は日曜に試合だが、J1の選手は土曜に試合があるので」

(取材・文 西山紘平)

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