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鳥栖はホーム無敗を守るも4戦連続ドロー、大宮・鈴木監督「引き分けが妥当」

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[5.12 J1第11節 鳥栖1-1大宮 ベアスタ]

 5位サガン鳥栖は今季無敗(4勝2分)のホームで11位大宮アルディージャと対戦し、1-1で引き分けた。ホームでの無敗は守ったが4戦連続のドロー。勝利から遠のいている。対する大宮は前節・G大阪戦(1-0)に続いての連勝はならず。先制するも終了間際にオウンゴールで痛恨の失点を喫した。

 鳥栖はエースFW豊田陽平が累積警告による出場停止。代わって故障明けのFW池田圭が1トップで先発出場を果たした。トップ下にFW野田隆之介が入った。対する大宮はFW長谷川悠が今季初先発で1トップを務めた。

 前半11分、右クロスに飛び込んだ長谷川がヘディングシュート。フリーで高い打点から頭で叩き込むが枠を捉えることはできない。大宮が先にチャンスをつくるも、これを決めきれないと、一気にホームの鳥栖が勢いづく。遠目の位置からのFK、DF小林久晃が蹴り込んだボールはDFにクリアされるが、こぼれを拾ったMF金民友がPA左からシュートを放つ。これは枠を外れた。

 前半31分には鳥栖が決定的なシーンを迎える。右サイド後方からのロングボールは相手DFがクリアするも、流れたボールはPA左の金の足元へ。しかし狙ったミドルシュートは無情にもクロスバーを叩いた。前半終了間際には、中央からの波状攻撃で相手を押し込む。MF水沼宏太の右クロスに飛び込んだFW野田隆之介が胸トラップから粘り、シュートを放ったがGKの好セーブに阻まれた。0-0で前半を折り返す。

 後半に入ってもなかなかスコアは動かない。後半14分には大宮ベンチが先に動く。MF東慶悟に代えて、FWラファエルをピッチへ送った。すると後半20分、ラファエルのクロスから長谷川がヘディングシュート。しかしクロスバー上へ外れる。1点が遠い。同36分には、攻撃参加の回数が増えてきたMFカルリーニョスがチャンスメイク。遠目の位置からのFKを直接狙う。DFに当たってコースが変化したボールは枠を捉えるも、GK赤星拓に止められた。

 対する鳥栖は後半29分、34分に選手交代。池田と岡本知剛に代えて、MF早坂良太とDF犬塚友輔をピッチへ送った。しかし流れは変わらない。サイドからチャンスをつくるが、シュートは枠を捉えることはできず。得点にはつながらなかった。

 すると後半37分、サイドから押し込んだ大宮が先制に成功した。右サイドからドリブルで仕掛けたラファエルが相手選手4枚を引きつけ、中央へ折り返す。これを受けたMF青木拓矢が左足シュート。冷静にシュートを決め、1-0と先制点を奪った。均衡状態だった試合がようやく動いた。しかし、このまま逃げ切りたい大宮だったが、アンラッキーな形で失点を喫してしまう。

 終了間際のロスタイム1分、左サイドMF藤田直之のロングスロー。ボールはファーサイドへ流れた。今季初出場となった早坂が飛び込むと、これを食い止めようと長谷川も飛び込む。ゴール前混戦で最後は長谷川に当たったボールがゴール内へ転がり、鳥栖が1-1に追いつく得点を手にした。1-1で試合は終了。土壇場の引き分けで勝ち点1を分け合う結果となった。

 試合後、先制するも追いつかれた大宮の鈴木淳監督は「鳥栖さんが長いボールを使ってきて、その対応が難しかった。きょうのゲームからして引き分けが妥当な結果だと思う」と話しながらも、不満げな表情を浮かばせた。また鳥栖の尹晶煥監督は「いい結果ではないが、選手たちは最後まで諦めない姿はみせてくれた」と一定の評価を話した。

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