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イタリアがPK戦を制す! スペインとの120分間の死闘を切り抜け、2大会ぶりのファイナルへ!

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先制点を挙げたFWフェデリコ・キエーザ

[7.6 EURO準決勝 イタリア1-1(PK4-2)スペイン ロンドン]

 欧州選手権(EURO2020)は6日、準決勝を行った。イタリア代表スペイン代表の対戦は、1-1のままPK戦へ。イタリアが4-2で勝利を収め、2大会ぶりに決勝進出を決めた。11日の決勝は、イングランドとデンマークの勝者と対戦する。

 13連勝で32試合無敗を続けるイタリア。負傷したDFレオナルド・スピナッツォーラ以外は準々決勝からメンバー変更はなく、4-3-3の布陣を敷く。ゴールを守るGKジャンルイジ・ドンナルンマ。4バックはDFジョバンニ・ディ・ロレンツォ、DFレオナルド・ボヌッチ、DFジョルジョ・キエッリーニ、DFエメルソン・パルミエリが並ぶ。3センターは、アンカーにMFジョルジーニョ、右にMFニコロ・バレッラ、左にMFマルコ・ベッラッティ。前線3枚は、右FWフェデリコ・キエーザ、左FWロレンツォ・インシーニェ、中央にFWチーロ・インモービレが入った。

 2大会ぶりのベスト4進出を果たしたスペインは、準々決勝で苦戦しながらもPK戦の末にスイスを撃破。先発メンバーは3人変更し、DFエリック・ガルシア、FWミケル・オヤルサバル、左FWダニ・オルモが起用された。4-3-3の布陣で、GKウナイ・シモンがゴールを守る。4バックはDFセサル・アスピリクエタエリック・ガルシア、DFエメリク・ラポルト、DFジョルディ・アルバ。中盤3枚はアンカーにMFセルヒオ・ブスケツ、右にMFコケ、左にMFペドリを起用する。前線3枚は、右にオヤルサバル、左にFWフェラン・トーレス、中央にD・オルモを配置した。

 4大会連続での対戦となる両者。前半はスペインが試合を支配する。FWアルバロ・モラタに変わり、中央での起用となったD・オルモは0トップ気味に降りて中盤に厚みを加える。オヤルサバル、F・トーレスとともにシュートまで持ち込むが、守備陣やドンナルンマの守備を破ることはできなかった。

 一方、ボールを持たれる展開となったイタリア。中盤を支配されたことで、ボヌッチのフィードから最終ラインの裏を狙うなど、シンプルな攻撃を見せる。左サイドのインシーニェとエメルソンは数度好連係を見せ、敵陣に進入。しかし、決定機を作ることはできず。両者スコアレスのまま、前半を折り返した。

 後半の序盤から攻勢を強めるスペイン。しかし、耐え切ったイタリアが後半15分に均衡を破る。

 イタリアは、ボールを収めたドンナルンマのスローからカウンターを開始。パスを受けたインシーニェが左サイドから抑えの効いたスルーパスを出す。最前線でインモービレが相手守備陣と奮闘もボールを収められない。しかし、キエーザが拾うと、PA左から右足シュート。ゴール右隅に突き刺し、待望の先制点を手にした。

 試合が動いた直後、両者が交代カードを切る。イタリアはインモービレに代えてFWドメニコ・ベラルディを投入。インシーニェをトップに移動させ、右にベラルディ、左にキエーザを置いた。スペインはF・トーレスを下げ、モラタを出場させる。

 スペインは後半25分にオヤルサバルとコケを下げ、FWジェラール・モレノとMFロドリを入れる。イタリアは同29分にベッラッティとエメルソンに代えて、MFマッテオ・ペッシーナとDFラファエル・トロイを投入した。

 オープンな展開が続き、スペインがさらにチャンスを創出する。後半31分にはモラタがPA右に入り込むが、立ちはだかるのはユベントスで同僚のボヌッチ。イタリアは、34歳ボヌッチと36歳キエッリーニのコンビが老獪さを見せつけ、危なげなくピンチを切り抜けた。

 しかし、諦めないモラタがイタリアの堅守を打ち破る。後半35分、中盤に降りてきてラポルトのパスを受けると、一気に前線へ。D・オルモとのワンツーパスでキエッリーニの裏に走り込み、PA中央から左足シュートを決め切った。

 試合は再び1-1と振り出しに戻る。後半40分、イタリアはバレッラとインシーニェを下げ、MFマヌエル・ロカテッリとFWアンドレア・ベロッティを入れる。スペインもアスピリクエタに代えてMFマルコス・ジョレンテを出場させた。

 スコアは動かず、試合は1-1のまま延長戦に突入。前半は得点がなく折り返すと、スペインは延長のハーフタイムでブスケツに代えてMFチアゴ・アルカンタラを入れる。イタリアは延長後半2分にキエーザを下げ、FWフェデリコ・ベルナルデスキを投入した。スペインは同3分にE・ガルシアが負傷し、DFパウ・トーレスが入る。両者交代カードを使い切った。

 試合は120分間で決着つかずPK戦へ。先攻イタリアは1人目のロカテッリがシモンのセーブに遭う。しかし後攻スペインも1人目のD・オルモが大きく外す。さらに4人目のモラタがドンナルンマに阻まれる。

 イタリアは最後のキッカー、ジョルジーニョが決め、PK戦を4-2で勝利。2大会ぶりの決勝進出を果たした。

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