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王国の指揮官もカズに脱帽「フットサルでも大きな存在になると思う」

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[10.24 フットサル国際親善試合 日本代表 3-3 ブラジル代表 代々木第一体育館]

 フットサル日本代表は24日、フットサル・ブラジル代表と国際親善試合を行い3-3で引き分けた。過去11戦全敗だった相手に対し、日本代表は最後まで粘り強いプレーを見せて、3-3で引き分けている。

 試合後の会見でブラジル代表のマルコス監督は、「前半はいつものブラジル代表らしくない内容でした。後半はペースをつかみ、ブラジルらしいプレーを見せて、試合を支配できました。失点はしましたが、日本の成長ぶりを確認しながら戦えました」と、あくまでも本大会に向けての準備段階であることを強調した。

 とはいえ、前回のW杯における12-1の大勝を含め、過去12戦全勝の相手に勝てなかったことによる衝撃は大きかったようだ。「08年の日本と今日の日本は全然違う。かなりの成長を見せていた。戦術面、フィジカル面で強くなっている。ミゲル監督が良い仕事をしている結果だと思う」と、日本の成長を認めた。

 また、この試合はFP三浦知良(横浜FC)のデビュー戦でもあった。ブラジル時代のカズを知るというマルコス監督は、「ブラジルではファンだった」と明かし、「まだ戦術的に慣れていないが、これからフットサルに対して大きな存在になると思う」と、フットサル界でもレジェンド的な存在になるだろう、と語っている。

 最後に、かつてスペインリーグのクラブで指揮を執っていたときも、日本遠征を行うなど親日家であるマルコスは、今日の試合が日本のフットサル界に大きな影響を与えていれば嬉しい、と語った。

「ブラジル代表として、日本でフットサルを盛り上げることに貢献できたことを嬉しく思います。フットサルがスペクタクルであることを確認できたと思いますし、サッカー選手の育成にも大事なスポーツです。その協力ができたのであれば、光栄です」

 ブラジル代表は27日、Fリーグ東選抜との練習試合を行い、W杯が開催されるタイへ移動する。

(取材・文 河合拓)

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