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[フットサルW杯2012] リカルジーニョがハットトリックも、ポルトガルはイタリアに逆転負けを喫する

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[11.14 フットサルW杯2012 ポルトガル3-4イタリア ニミブット]

 フットサルW杯2012は14日、準々決勝の4試合を行い、ニミブットスタジアムでの第1試合では、ポルトガル代表がイタリア代表と対戦した。FPリカルジーニョ(名古屋オーシャンズ)が、前半12分までにハットトリックを達成し、3点をリードしたのはポルトガルだった。ところが、後半に入って流れが一変する。後半2分にイタリアはPKから1点を返すと、さらにパワープレーから2点を加えて同点に追い付き、試合は延長戦にもつれ込む。迎えた延長前半3分にイタリアはFPオノリオがゴールを決めると、その後、ポルトガルにゴールを許さず、4-3で勝利した。

 Fリーグでプレーする魔術師が魅せた。前半2分、リカルジーニョがDFをかわして右足でシュートを決める。同11分にもリカルジーニョはゴール前の浮き球に反応、オーバーヘッドキックでゴールを狙うと、左足アウトサイドに当たったボールはゴールに決まった。さらに1分後にもショートカウンターから中央でボールを受けたリカルジーニョがゴールを決め、一気に3-0と点差を広げた。

 3点目を挙げた直後、ポルトガルはFPカルディナルが、早くもこの日2枚目のイエローカードを受けて、退場処分となる。それでも、ポルトガルは集中した守備を見せ、プレーイングタイムの2分間を耐え凌ぎ、無失点のまま一人補充することができた。その後もイタリアが遠目から鋭いシュートを枠に飛ばすがGKアンドレ・ソウザの好守もありゴールは許さず、3-0で前半を折り返した。

 後半2分にはイタリアもPKをFPサージ・アシスが決めて1点を返す。その後もチャンスをつくるがGKに防がれて得点を挙げられない。同11分にキックインから得た絶好機も、ペドロ・クレーがシューを左に外して生かせない。それでも後半18分、パワープレーからGKユニフォームを着たガブリエル・リマがゴールを決め、1点差に詰め寄ると、残り46秒でFPフォルティーノがゴールを決めて、ついに同点に追い付いた。

 延長前半3分、先にゴールを決めたのはイタリアだった。オノリオにボールが入ると、守備の切り替えが遅れたポルトガルDFが寄せてくる前にシュートを決めて、4-3と逆転に成功した。ポルトガルも延長前半終盤、延長後半とパワープレーに出たが、ゴールを割ることはできず。このまま4-3で試合は終了。リカルジーニョはハットトリックを記録したが、ポルトガルはベスト8で敗退となってしまった。

(取材・文 河合拓)

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