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[Fリーグ]浦安が大分を下し、暫定2位に浮上

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[7.21 Fリーグ第8節 大分3-5浦安 テバオーシャンアリーナ]

 Fリーグは21日、名古屋セントラル開催の第8節を行い、第1試合ではバサジィ大分バルドラール浦安が対戦した。前半2分にFP蒲原旭の2試合連続となるゴールで大分が先制する。しかし、浦安も前半11分にFP高橋健介のゴールで同点に追い付くと、その3分後にはFP鳥丸太作のゴールで試合をひっくり返した。大分も前半のうちにFPディドゥダの強烈なFKで同点に追いつく。後半の立ち上がり、大分がチャンスをつくったが、点を決めたのは浦安。FP稲葉洸太郎がゴールを決めてリードすると、後半11分にも稲葉がFKからオウンゴールを誘発し、点差を広げた。終盤、パワープレーに出た大分に1点を返されたが、浦安もGK藤原潤がゴールを決めて5-3で勝利。キャプテンのFP星翔太が不在の中でも、勝ち点3を獲得した。

 前半2分、日本の至宝が圧倒的な個の力を見せた。右サイドでボールを持ったFP仁部屋和弘が右サイドで浦安の守備をかわして、ファーポスト前にパスを送る。これを前日の湘南戦(6-0)でも2ゴールを挙げた蒲原が合わせて、大分が先制する。浦安も同4分にFP高橋健介がシュートに持ち込み、積極的な姿勢を見せた。

 両チームが試合の主導権を握ろうとする中で、浦安が同点ゴールを決める。前半11分、右サイドでFP田中智基が縦パスを入れると、これに高橋が反応。体を投げ出してのシュートがGK定永久男に当たり、そのままゴールに入って行った。追いついた直後にも高橋は、PA外から強烈なシュートを放ったが、これはGK定永が良い位置取りで防いでいる。

 大分も仁部屋が左右に幅広く動き、ドリブルやシュートで浦安ゴールを脅かす。しかし、浦安はその仁部屋からボールを奪って、追加点を挙げた。前半14分、ドリブルを仕掛けてきた仁部屋のボールをFP小宮山友祐がカット。短くドリブルを入れて、稲葉にパス。稲葉がファーポスト前に折り返したボールに鳥丸が飛び込み、2-1と逆転に成功した。

 リズムをつかまれた大分だったが、前半19分に問答無用の一撃で同点に追い付く。距離のある位置でFKを獲得すると、ディドゥダが直接ゴールにたたき込み、試合を振り出しに戻す。前半終了間際には、FP完山徹一が左足から強烈なシュートを放ったが、GK定永にセーブされ、2-2のまま前半を終えた。

 後半に入り、今度は浦安のドリブラーが能力を見せつけた。後半5分、左サイドからカットインした稲葉は、DFに体を寄せられながらも体制を崩さずにシュート。これがGK定永のニアサイドを抜けて決まり、浦安が2度目のリードを奪った。

 大分もディドゥダの強烈なFKやサイドからのドリブルといった仕掛けを見せるが、GK藤原の守るゴールを破ることができない。後半10分には左サイドから小曽戸がドリブルを仕掛け、ゴール前に折り返す。ボールはニアサイドでDFに当たり高く浮いたが、高橋がオーバーヘッドでこれをクリアー。その直後にも大分は2対1の局面をつくり、小曽戸がフィニッシュを放ったが、GK藤原に弾かれている。

 耐えた浦安は後半11分、稲葉が相手にユニフォームを引っ張られてFKを得ると、これを稲葉が自ら決めて、4-2とリードを広げた。残り5分を切り、大分は6つ目のファウルで第2PKを浦安に与えてしまう。さらに、判定に異議を唱えた蒲原が2度目の警告を受けて退場に。浦安は稲葉が第2PKからゴールを狙ったが、GK定永に阻まれた。

 2分間が経過する、もしくは得点を挙げるまで数的優位を得た浦安は、低い位置で丁寧にボールを回し、時間を使いつつ、大分の守りに揺さぶりをかける。浦安は稲葉が積極的にシュートを放ったが、追加点のないまま2分が経過した。

 残り2分、大分は小曽戸をGKに、パワープレーに出る。するとその直後、ゴール正面からの仁部屋が放った強烈なシュートが決まり、大分が1点差に迫る。残り41秒、大分は中盤で仁部屋がDF2枚を振り切り、左足でシュート。これがGK藤原にキャッチされると、藤原がパントキック。これがそのままゴールに決まり、浦安が5-3とリードを2点に戻した。このまま試合は終了し、浦安は2試合ぶりに勝利、逆に大分は2試合ぶりの黒星となってしまった。

(取材・文 河合拓)
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