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[選手権]“怪物候補”市立船橋FW石田が得点王宣言

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 京都サンガF.C.内定の市立船橋FW石田雅俊(3年)が得点王宣言だ。優勝した全国高校総体では流通経済大柏(千葉)との決勝で2ゴールを決めるなど大会通算5得点を挙げてチームの日本一に貢献した。その全国総体では有力な得点王候補だったが、「チームが勝てばいい」と得点王宣言はせず。ただ本人は5得点で終わったことがとても物足りなかった様子で、今回は「得点王を獲って日本一」と自身にノルマを設定している。「インターハイの時は『得点王』って言っていないじゃないですか。それで5点なんですけど、全然ダメだったので、逆に今度は大きいことを言ってみようかなと。変えてみました」と自身が活躍して全国制覇することを考えている。

 石田は2年前の選手権日本一を経験しているが、交代出場が2試合あるだけで、それも清水商(静岡)との3回戦は後半38分から、矢板中央(栃木)との準々決勝は後半アディショナルタイム突入後の出場だった。自分が優勝に貢献したという感覚はない。だが、今年は朝岡隆蔵監督から「スーパーエース」「アイツはモノが違いますよ」と絶対的な信頼を受け、ピッチで結果を出す柱として今大会に臨む。試合では熱くなりすぎる一面もあり、12月14日のプレミアリーグ参入戦1回戦で退場し、2回戦では出場停止とチームに迷惑をかけることもあるが、それでもこのFWの類まれなシュートセンス、得点力が名門にとって6回目となる選手権日本一には欠かせない。

 この日の開会式で「シュートのセンスのところとドリブルと、パスを見てもらいたいです。(国立の景色は)変わっていないです。(自分自身は)ちょっと中心になって帰ってきた感じはあります」とおどけたが、「チャレンジャー精神を持って頑張ります。優勝します」と気合十分。今大会の“得点王候補”であり、“怪物候補”でもある石田が中津東(大分)との初戦からゴールと白星を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)

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