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[MOM2802]流通経済大柏MF熊澤和希(3年)_埼スタでの1年前の雪辱晴らす1G1A

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1ゴール1アシストのMF熊澤和希(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.12 選手権準決勝 瀬戸内0-5流経大柏 埼スタ]

 流通経済大柏高の背番号10が躍動した。開始4分、中央でボールを持ったMF熊澤和希(3年)は一人を外してスルーパス。斜めに走り込んだMF岡本竜(3年)の先制点をアシストすると、3点リードで折り返した後半10分には巧みなボールコントロールから左足を一閃。「入ったのはたまたま」と謙遜した熊澤だが、「打てば入ると思った」としてやったりの表情で話した。

 一年前の光景が蘇った。昨年度の大会でも熊澤は準決勝の矢板中央戦に途中出場。前橋育英との決勝では先発起用。ともにFWで投入されたが、いずれの試合でも得点に絡むことはおろか、シュートすら打つことが出来なかった。「埼玉スタジアムで決めたいという思いはずっとあった」。ただし「決勝が残っているので、今日の結果で満足しないでやっていきたい」と気も引き締める。

 決勝の相手は青森山田高に決定。今年度はプレミアリーグで対戦したが、1分1敗と勝利がない。特に昨年9月9日に流経大柏グラウンドでの対戦では、0-4で完敗。屈辱を味わった。「意識すると自分たちは小さくなってしまうけど、青森山田には負けてはいけないと思っている。必ず勝ちたいと思います」。

 決勝のポイントの一つにセットプレーが挙げられている。昨年の完敗した試合もセットプレーからの失点で一気に崩れたこともあり、熊澤自身も意識を強めている。そして熊澤の武器の一つとなっているロングスローは大きなカギとなりそうだ。

 しかし相手にもDF澤田貴史(3年)らロングスローワーがいるが、ハンドボール投げで約42mを記録したこともある体力自慢MFは、「負ける気がしない。飛ばそうと思っています」と力強く話していた。 

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2018

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