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「できすぎ」の5発大勝!! 松本国際、長野日大撃破で“初出場”まであと一つ:長野

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松本国際高が決勝進出

[10.26 選手権長野県予選準決勝 松本国際高5-0長野日大高 サンアル]

 第98回全国高校サッカー選手権長野県予選準決勝が26日に行われ、第1試合で松本国際高長野日大高が対戦。前半7分に先制した松本国際が前半だけで3点のリードを奪うと、後半も2点を加点して5-0の完封勝利を収めた。準決勝を突破した松本国際は11月2日に行われる決勝で上田西高と対戦する。

 試合開始早々の前半7分に松本国際が予期せぬ一発で試合を動かす。左サイドでボールを受けたMF原田夢人(3年)が「狙った」という緩やかな軌道を描いたボールはグングンとゴールマウスへと向かう。思いがけない弾道を描いたボールは、処理しようとしたGK内山陽日(2年)の頭上を越え、そのままゴールマウスへと収まった。

 一気に勢いに乗った松本国際は、前半19分に右サイドからMF江原尚(3年)が送ったクロスに滑り込んだFW務台廉(3年)が2点目を奪取。さらに同アディショナルタイムには原田が蹴り出したCKをファーサイドのDF小山成格(3年)がヘディングで叩き込み、前半だけでリードを3点差に広げた。

 3点をリードする松本国際は後半に入っても攻撃の手を緩めない。同2分にDF瀧澤大輔(3年)から送られたボールに反応した務台が相手との競り合いを制し、右足シュートを叩き込んで4点目。そして、同13分にはFW小林丈太郎(3年)のシュートのこぼれ球を江原が押し込むと、長野日大の反撃を許さずに5-0で快勝した。

 チームを率いる勝沢勝監督は、5得点での快勝に「できすぎ」と白い歯を見せる。「2年前、準決勝で負けていたので、どうしても決勝に行きたい思いは強かった。そのとき1年生だったのが、今の3年生。今まで積み重ねてきたサッカーをきちっとやってくれた」と決勝までたどり着いた選手たちを労う。

 18年4月に創造学園高から名称を変更。創造学園時代の16年には2度目となる高校選手権出場を果たしており、松本国際に名称変更後も18年と19年の高校総体に2年連続で出場している。「松本国際はインターハイだけでなく、選手権でも頑張れるんだというところを見せたい」と指揮官が意気込みを示したように、あと一つ勝ち、選手権“初出場”を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2019

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