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柳ヶ浦、総体予選に続き大分高に延長戦で屈す…クロスバー直撃ヘッド菊口「すべては自分の甘さ」

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柳ヶ浦は昨年に続き決勝で敗れた

[11.17 高校選手権大分県予選決勝 大分4-0(延長)柳ヶ浦 昭和電ド]

 大分高とは昨年に続く2年連続の決勝。今夏のインターハイ予選でも延長戦の末に敗れていた相手だったが、柳ヶ浦高はまたも全国にあと一歩届かなかった。

 ボールは無情にもクロスバーを叩いた。前半17分、立て続けにCKを得ていた場面でDF菊口和希(3年)がヘディングで合わせる。セットプレーを警戒していた相手の守備を上回る打点の高さで合わせたシュートだったが、GK塩治晴士(1年)の好守に遭うと、クロスバーに当たった跳ね返りも押し込むことが出来なかった。

 菊口は涙ながらに声を絞り出す。「やっぱり前半のチャンスを自分が決めきれていれば…。決めきれないのが自分の弱さです。もう少し強く打てたらGKの手をかすめてでも入っていたと思う。1失点目も自分の絞りが遅くなった。すべては自分の甘さ。大学でもサッカーを続けるので、そこを徹底して追及して、成長していきたい」。

 主将で10番をつけるFW芝崎翼(3年)も「自分が情けない」と責任を背負いこんだ。相手の厳しいマークに対して結果を残すことでリーダーシップを発揮してきたが、この日は後半18分に足をつらせたことで1人目の交代でピッチをあとにした。「最後もあんな感じになってしまって、本当に自分が情けない」。残した悔しさは大学でもサッカーを続けるという未来で晴らす。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

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