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土壇場で追いつく粘りも…大社は出場7大会連続初戦敗退「甘い部分が最後に出た」

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相手と競り合う大社DF藤田隆寛(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権2回戦 堀越高 1-1(PK4-3)大社高 駒沢]

 土壇場で追いつく粘りを見せた大社高(島根)だったが、PK戦で力尽きた。立ち上がりの前半5分に失点。それでも試合終了間際の後半40分、左サイドからDF宮本祐太朗(3年)が上げたアーリークロスに途中出場のFW品川絢人(2年)が頭で合わせ、1-1の同点に追いついた。

「苦しい時間帯での投入だったが、ロングボールのヘディングが強い選手で、クロスに合わせる部分、競り合いの部分で(期待して)送り出して、しっかり役割を果たしてくれた」。後長直樹監督は得点を決めた品川をねぎらった。

 この勢いのままPK戦に入りたかったが、2人目、5人目がゴール上に外す失敗。最後は自分のキックがクロスバーを越え、DF藤田隆寛主将(3年)は「試合のボールの空気圧がいつもやっているボールと違って、芝も少し柔らかかった。そういうところが出たのかなと思う」と悔やんだ。

 出場した大会は7大会連続の初戦敗退となった。
「5年ぶりの全国ということでみんな緊張している部分もあって、最初はみんな自分が持っているプレーをできていなかった」。そう試合を振り返る藤田は「やるべきことをやってきたつもりだったけど、甘い部分が最後に出た。自分たちが経験したことを次の世代にしっかり伝えていきたい」と、88年度大会以来となる初戦突破の目標を後輩たちに託した。

(取材・文 西山紘平)

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