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[MOM3676]阪南大高FW鈴木章斗(3年)_大阪頂上決戦で魅せた2ゴール…湘南内定FWの凄味

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阪南大高FW鈴木章斗(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.13 選手権大阪府予選決勝 阪南大高 3-0 履正社高 パナスタ]

 J1湘南ベルマーレへの来季加入が内定しているストライカー・阪南大高FW鈴木章斗(3年)が大一番でその凄味を見せ付けた。普通なら緊張するはずの開始4分に訪れたPKを余裕すら感じさせるキックで決めると、2-0で迎えた前半27分には「ずっと練習してきていた」と言うカットインからの右足シュートで見事な2点目を奪ってみせた。

 ただ、この2点目、「ずっと練習してきた」のは事実なのだが、「練習してきたけど、相手に当たったりしてずっと入らなかった」というオマケ付き。「今日も『入る』と思って打ってはいなかった」と笑って振り返るが、練習の成果となる最初の一発がこの決勝で来るあたり、何かを持ってる男だということだろう。

 寄せてくるDFにかからないように巻いて打ったのが功を奏し、この日ビッグセーブを連発していた履正社の好GK平尾駿輝(3年)の手も届かない絶妙のコースに飛んだ。

 また普通ならヘディングするようなボールをジャンピング胸トラップからキープするなど、ボールの収まりどころとしても機能。「後ろがゼロで来ている分、前が頑張らないといけない」と思っていたと言うとおり、守備を含めて後半まで献身的なプレーを持続し、完封勝利に貢献してみせた。

 次の舞台は全国。「準決勝でBチームから這い上がってきたDF鮎川岳叶(3年)が点を決めたり、チーム力が本当に凄いと思っている」と語る主将として胸を張って紹介できる自慢の集団を引っ張り、選手権を大いに沸かせる腹づもりだ。

(取材・文 川端暁彦)

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