beacon

[MOM3720]三重DF大地山開(3年)_歴史的1勝に導く!! カウンタ―を“仕上げた”SB

このエントリーをはてなブックマークに追加

決勝点を奪った三重高(三重)DF大地山開(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.29 全国高校選手権1回戦 西武台高 0-1 三重高 NACK]

 ポジションは右SB。しかし、チャンスと見るや一気に最前線まで駆け上がった。三重高(三重)に選手権初白星をもたらしたのは、DF大地山開(3年)の一撃だった。

 前半9分。西武台のロングスローをはね返すと、カウンターを発動させる。左サイドのMF北岡勇輝(3年)がドリブルを仕掛けると、逆サイドを猛然と駆け上がる大地山の姿があった。

「日頃から攻守においてハードワークしようと頑張っている。攻撃にも参加しようという気持ちがあったし、前にスペースがあったので、自分が行こうと思ってゴールに向かって走った」

 北岡が送ったクロスに対し、「北岡から良いクロスが上がってきた。相手より先に触ろうと思って飛び込んだ」と相手選手の後方から前に飛び出すと、ヘディングで合わせてネットを揺らして値千金の先制点を奪取した。

 1点を先行した。その後は西武台に押し込まれる時間帯が続いたが、守備でも奮闘。粘り強く対応し続け、1-0の完封勝利に貢献した。

 今夏のインターハイではベスト16を経験したが、「自分は何もできなかった」と振り返る。「心残りがあった。選手権に絶対に出て、自分がチームのために何かできるか考えていたので、今日ゴールという形でチームの勝利に貢献できたのはすごく嬉しい」。歴史的な勝利の立役者となった男は、満面の笑みを浮かべた。

(取材・文 折戸岳彦)

●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 全試合ライブ&ダイジェスト配信はこちら

TOP