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[MOM4060]啓新MF坂田旺翼(3年)_絶大な信頼を寄せられる攻撃の要が3戦連発!!「絶対にタイトルを獲る」

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決勝点を奪った啓新高MF坂田旺翼(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[10.30 選手権福井県準決勝 啓新 2-1 福井商 テクノポート福井]

「ドリブルはチーム1。みんなそこは認めています。ボールを入れたら何かやってくれると頼りにしています」。そう話す主将のMF田中力矢(3年)だけでなく、スタッフも絶大な信頼を寄せるのが啓新高の攻撃の要であるMF坂田旺翼(3年)だ。

 強みは独特な間合いで繰り出すドリブル。「押し込んでから自分たちの良さが出るので最初は押し込むことを意識して、試合に入りました」と振り返る準決勝でも、啓新は坂田にボールを集めて、彼の仕掛けからチャンスを伺った。左サイドでボールを持ったら軽やかな動きでDFをかわしにかかったが、前半は向かい風の影響と、「目の前の相手だけを意識し過ぎていた」ことで、相手を上手くかわしても、シュートやクロスで終われなかった。

 ただ、エンドが変わった後半は追い風の状況。「前半はもっとクロスを上げられたら良かったけど、できなかった。後半は一枚かわしたら意表をついて、シュートを打とうと考えていた」。狙っていた状況が訪れたのは、24分。MF吉田朝陽(3年)からのボールをPA左で受けると寄せてきた1人目のDFを冷静にかわして縦に侵入。かわした直後には、もう一枚のDFが来ていたのが見えたため、切り替えしで剥がして打ったシュートがゴール右隅に決まった。このゴールが決勝点となり、啓新が2-1で勝利した。

 この日のヒーローとなった坂田は富山県出身で、中学時代はドリブルなど技術の成長を重視するJSC TOYAMAでプレー。県内の高校からも声がかかっていたが、「啓新は全国に出ようとする意識が強かったので、ここで頑張ろうと思いました」(坂田)。入学した頃は、粘り強さを磨く今までとは違うスタイルの違いに戸惑ったが、「ここに来たからやるしかないと思った」。苦手だった走りにも手を抜かず頑張った結果が、今の活躍に繋がっている。

 迎えた最終学年は、インターハイと選手権の出場。そして、県1部リーグで1位となり、チームをプリンスリーグに上げるのが目標だったが、インターハイは準々決勝で敗退。リーグ戦は4位で終わり、残されたターゲットは選手権出場のみとなっている。「これが高校最後の大会なので、絶対にタイトルを獲るという気持ちがより強くなりました」。

 2回戦の坂井高戦では1ゴール。準々決勝の金津高戦ではハットトリックを達成するなど今大会は周囲からの期待に応え、勝利を引き寄せる活躍を見せている。決勝で対戦するのは県を代表する強豪・丸岡高で、より厳しい戦いになるのは確かだが、自らの存在を多くの選手に知ってもらうには格好の舞台。4戦連続ゴールを叩き込み、啓新を選手権初出場に導くつもりだ。
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(取材・文 森田将義)

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