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龍谷が延長戦を制して2年ぶりの決勝へ!今季勝てていなかった佐賀学園を逆転で下す:佐賀

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龍谷が3年ぶり全国に王手をかけた

[11.6 選手権佐賀県予選準決勝 龍谷3-1(延長)佐賀学園 鹿島市陸上競技場]

 第101回全国高校サッカー選手権佐賀県予選準決勝が6日に行われ、龍谷高佐賀学園高を延長戦の末に3-1で下し、2年ぶりとなる決勝に勝ち上がった。13日の決勝は、佐賀商高と対戦する。

 龍谷にとっても佐賀学園は今季、1度も勝ったことのない相手だった。佐賀学園との対戦では先制されたあとに選手たちの気持ちが押してしまうことが続いたことで、苦手意識を持ってしまったという。
 
 そしてこの日も前半8分に佐賀学園のMF山口凌弥(3年)に超ロングシュートを決められて先制を許すが、ここから前向きになったことがこれまでと違うところ。10番FW乗冨璃弥哉(3年)が「リーグ戦でもああいう失点があった。そこで自分たちは落ちることなく、自分たちは常に挑戦者という思いで臨めていたと思います」と胸を張ったように、積極的に圧力を強めていく。

 すると前半14分、右サイドをMF今野友聖(3年)とMF山並仁貴(3年)のコンビネーションで崩した龍谷は、乗冨が頭で落としたボールをFW中田修斗(3年)が体勢を崩しながらも蹴り込んで、試合を振り出しに戻す。佐賀学園対策として今週じっくりと練習を重ねていたプレーで得点できたことも、さらに勇気を与えた。

 その後も勝ち越し点こそなかなか奪えなかったが、乗冨を中心に裏抜け、サイド攻撃と多彩な攻撃パターンをみせて押し込む展開を続ける。そして1-1のまま突入した延長戦の前半6分、FKでゴール前に蹴り込まれたボールを乗冨が頭で落とすと、途中出場のFW久保田健生(3年)がゴール前のコントロールから右足で決めきって、ついに逆転に成功した。

 さらに延長後半5分には山並の落としをゴール前でコントロールした乗冨がゴールに押し込んで、ダメ押しとも言える3点目を奪う。「失点しても集大成としてやっていくのが、自分たちがやれること。自分たちが学園の人たちよりやっているという気持ちが強かったので、勝てたと思います」。1ゴール2アシストで勝利に大貢献した乗冨も充実の汗を拭った。

 決勝の相手は佐賀商高となった。佐賀学園と一転、リーグ戦の戦績は2戦2勝と好相性を誇る相手で、3年ぶりの本戦出場に向け、自信を持って臨めそうだ。ただ油断は禁物。決勝点を決めた久保田も「自分たちの良さを出しながら、相手を圧倒して、勝つという気持ちを前面に出して勝ちたい」と力強く話していた。

(取材・文 児玉幸洋)
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