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[MOM4094]山辺GK岸端泰成(3年)_PK要員として出場し、見事なストップ!! 悔し涙を見せていた守護神が流した安堵&歓喜の涙

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PKストップで決勝へと導いた山辺高GK岸端泰成(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[11.6 選手権奈良県予選準決勝 山辺高 1-1(PK3-1) 畝傍高 橿原公苑陸上競技場]

 PK戦までもつれ込んだ準決勝。山辺高は、延長戦の後半終了間際にGKを交代させた。投入されたのは、GK岸端泰成(3年)。興津大三監督は「PK戦までもつれ込むことになれば、PK要員として試合に出すと事前に決めていた」という。

 ところが、興津監督は「岸端はPKに強いから起用したわけではない」と続けた。「これまでPKをたくさん止めてきたわけではないし、どちらかと言えばPK戦に限らず、メンタル的にも弱い方だった」という。けれど、岸端の3年間の経験と流していた悔し涙を買い、起用した。

「大きな舞台で迎える最後の勝負という場面で自分にフォーカスされた時、それに耐えることができるか、ということ」(興津監督)が、起用の基準の一番目にあった。

 岸端は、1年生の頃から試合への出場機会もあった。例年奈良県予選の準決勝・決勝が行われる橿原陸上競技場の景色も知っているし、スターティングイレブンではなかったものの2年前に出場した全国の舞台も知っている。加えて、「岸端は準々決勝まではメンバー外で、悔し涙も見せていた。1年生の頃から経験がある3年生としての意地を乗せてプレーしてくれると思って」(興津監督)ピッチに送り出す。PK戦では堂々たる様子でゴールマウスの前に立った岸端は、1本目をストップ。チームに勝利を呼び寄せた。

 堂々とした姿を見せてはいたが、当然プレッシャーも大きかっただろう。岸端はPK戦後、チームメイトと抱き合い、涙していた。この準決勝でさらに1つ増えた経験を生かし、この先もチームに貢献したい。
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(取材・文 前田カオリ)

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