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[MOM4114]国見FW利根悠理(3年)_積み重ねた努力はウソをつかない…プライド示した背番号9、12年ぶり全国に導く一撃

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後半アディショナルタイムに決勝点を奪った国見高FW利根悠理(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[11.13 選手権長崎県予選決勝 創成館高 1-2 国見高 トランスコスモススタジアム]

 国見高の背番号9にはプライドがある。先発落ちは「本当に悔しかった」のも当然だろう。FW利根悠理(3年)は、そんな気持ちを言葉ではなくプレーで表現し、チームを全国へ導く決勝点を奪い取った。

 投入時点のスコアは1-1。課せられたミッションがゴールであることは明らかだった。183cmの長身だけに、期待されたのはヘディングかと思いきや、指揮官は違う意図だったと振り返る。

「実はそこ(ヘディング)に期待していたわけではないんです。右足の素晴らしいシュートを持っているので、そこに期待して送り出した」(木藤健太監督)

 本人も自分の特長を「シュート」と語るが、苦手なことを放置していたわけではない。「クロスに合わせるのは苦手だったので、うまい選手にコツを聞いたりしながら練習してきた」(利根)。

 特に苦手意識を持っていたのは落下地点を予測するプレー。これについてはキャッチボールをしながらボールの弾道を読む力を身に付けるなど、単にクロスへ合わせる練習をするだけでなく、工夫をしながら改善に努めてきていた。

 そうして積み重ねていた努力はウソをつかなかったということだろう。こちらもクロス練習を徹底して続けてきたというDF村田一翔(3年)から見事なクロスがニアに動き出した利根の頭めがけて送り込まれたのは後半アディショナルタイムのことだった。

「本当に良いボールが来た」中で、しっかり落下地点に合わせてのジャンプを決めてのヘディングシュート。斜め後方からのクロスに合わせるプレーは高難易度なものだが、見事に枠へと飛ばし、ゴールネットも揺れた。

 土壇場のこの一発が決勝点になり、国見が12年ぶりとなる選手権出場を決めた。

「もう一度国見の名前を有名にしたい」

 そう語るストライカーは、早くも全国舞台でのさらなる活躍を誓っていた。
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(取材・文 川端暁彦)

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