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目標は連覇。青森山田DF多久島良紀主将「チャレンジャー精神を忘れず、一戦一戦全力で」

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第1シードの青森山田高CB多久島良紀主将(右端)はチャレンジャー精神を持って、連覇を目指すことを誓った

 連覇を狙う王者は広島の名門と初戦! 第101回全国高校サッカー選手権の組み合わせ抽選会が21日に行われ、第1シードの青森山田高(青森)は初戦(2回戦、12月31日)で広島皆実高(広島)と対戦することが決まった。
 
 CB多久島良紀主将(3年)は、オンラインでの代表インタビューに対し、「チャレンジャー精神を忘れず、一戦一戦全力で戦い、連覇という大きな目標を達成できるように頑張りたいと思います」とコメント。一戦一戦全力で勝ち抜くことを誓った。

 全国連覇は出場48校で唯一、青森山田が持っている権利。26連覇を達成した青森県予選決勝後にエースFW小湊絆(3年)が「全国2連覇できるのは他の都道府県どこにもない自分たちだけなので、そこは王者のプライドと意地を持って戦いたい」と語ったように、青森山田にとって初の全国連覇へ本気でチャレンジする。

 昨年度はインターハイ、プレミアリーグEAST、選手権の3冠。MF松木玖生主将(現FC東京)を中心に攻守ともに強力なチームだった。インターハイでは最多得点記録を更新、選手権では大津高(熊本)との決勝で被シュートゼロと圧倒的な強さを発揮。ただし、多久島は「昨年は昨年のチーム。今年は今年の良さがある」。選手たちは先輩たちを意識し過ぎるのではなく、“ゴールを隠す”守備や攻守におけるハードワーク、セットプレーの強さなど青森山田らしさや自分たちの強みを全員で磨いてきた。

 多久島は今年の特長について、「一致団結できるような、一丸となれるようなチームになってきています。今年のチームは元気なところがあるので、それをしっかりとピッチ上で出せるように頑張っていきたい」とコメント。青森山田にとって初、00年度、01年度の国見以来となる全国連覇、また00年度から04年度の国見以来となる5年連続4強以上などの記録にも注目が集まるが、選手たちはオンライン抽選会にも出席した正木昌宣新監督の下、先を見すぎずに一戦一戦元気よく、23年1月9日の決勝まで学ぶ姿勢を持って戦い続ける。

 初戦の対戦相手に決まった広島皆実は、08年度の選手権王者。今年はインターハイ予選敗退、プリンスリーグ中国でも9位と苦戦が続いているが、夏頃から人とボールの動く“ムービングサッカー”にシフトして攻撃的なスタイルで選手権予選を突破してきている。

 青森山田とは2年前の2回戦で対戦。0-2で敗れているだけに、広島皆実のFW中谷颯太主将(3年)は「2年前の借りを返せるチャンスだと思うのでしっかり頑張りたい」と意気込んだ。新生・青森山田は雪辱に燃える強豪校を破り、連覇へ前進する。


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