[12.29 選手権1回戦 日本文理 2-1 立正大淞南 味フィ西]

　相棒に感謝した。日本文理高(新潟)のFW曾根大輝主将(3年)は「本来なら自分が決めないといけないポジション」と、チームの初戦突破にも笑顔なし。自身が無得点に終わった一方、2トップを組むFW杉本晴生(3年)が2ゴールを挙げ、「チームを救ってくれた」と賛辞を送った。

　ロングボールに対して前線で体を張ったが、立正大淞南のDF坂井悠飛(3年)に競り負ける場面もあり、なかなか起点になれなかった。「当たり負けしていた。いつもならやれていたことができなかった」と唇をかむ。新潟県予選の決勝では全3得点に絡むなどチームを牽引してきた背番号10は「10点満点でいったら2点ぐらい」と厳しく自己評価した。

　キャプテンでもあり、エースでもある曾根はチームの勝利を喜びつつも、自分自身のパフォーマンスにはまったく満足していない。「明後日までにしっかりコンディションを整えて、立正大淞南さんのためにも勝ちたい」と、早くも31日の2回戦・成立学園戦に視線を向けた。

(取材・文　西山紘平)

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