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[MOM4175]前橋育英FW山本颯太(3年)_「ポストプレーしか特徴がなかった」ストライカーが1年間の成長示す2ゴール

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前橋育英高FW山本颯太(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[12.31 選手権2回戦 前橋育英高 6-1 四国学院大香川西高 NACK]

 今大会初先発のストライカーが3回戦への扉を開いた。前橋育英高FW山本颯太(3年=坂戸ディプロマッツ)は1-0で迎えた後半7分、ロングフィードに抜け出して試合を決める追加点を奪うと、1点を返された後の同28分にダメ押しゴールを記録。2得点の大活躍で2回戦突破に大きく貢献した。

 1点リードの後半7分、山本はMF徳永涼(3年)のロングフィードに絶妙なタイミングで反応した。「涼からは目が合ったら絶対にいいパスが来るので、必ず動き出すようにしている」。冷静なトラップで相手DFの遠くにボールを置き、そのまま裏へと抜け出すと、最後は冷静にGKとの1対1を制した。

 さらに3-1の後半28分、今度はFW小池直矢(3年)からのスルーパスに抜け出し、飛び出してきたGKをふわりとかわすループシュートでダメ押しゴール。「プレミアリーグで動き出しの部分、得点パターンの多さを見てきて、自主練でもシュートパターンを増やすことを意識していた。GKとの駆け引きもうまくできて良かった」。ゴール前の落ち着きが光る2得点だった。

 全国舞台でさすがの得点力を発揮した背番号15だが、昨季までは「ポストプレーばかりでゴールに背を向けるプレーしかしてこなかった」と積極性に課題があったという。それでも山田耕介監督に「マークの外し方、スペースの作り方、相手との駆け引き、逆を突くことを教わっていた」ことで、ゴールセンスが開花した。

「2年生の頃まではポストプレーしか特徴がなくて、点を決めるよりもポストプレーばかりやっていたけど、3年生になって点を取ることでチームを助けることが仕事だと監督に教えられた。プレミアリーグで自分より上手いFW、点を取るFWを見てきて、いろんなものを盗んできた」。横浜FMユースのFW内野航太郎ら世代屈指のストライカーからさまざまなものを学びつつ、着実に成長を遂げてきたようだ。

「これまでの1年間、シュートを決めることを徹底してやってきたので報われた」。そう感慨も語った山本だったが、「たくさんいいFWがいる中でも自分がいっぱい点を取って、得点王になる気持ちでチームを助けられるように頑張っていきたい」とさらなる野心をのぞかせる。

 3回戦の相手は同じく優勝候補の昌平高。山本は勝負の一戦に向けて「自分も調子は悪くない。昌平戦はCBも強いと思うけど、自分の最高のパフォーマンスが出せれば絶対に勝てる。点を取ったり、ポストプレーでチームを助けたい」と意気込んだ。

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(取材・文 竹内達也)

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