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痛恨パスミスから失点…飯塚10番MF村井天「この経験をいつか未来で良かったと思えるように」

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MF村井天(3年)

[1.2 選手権3回戦 日体大柏高 1-0 飯塚高 柏の葉]

 痛恨のミスになってしまった。飯塚高は前半20分、MF村井天(3年)が横パスを奪われると、FWオウイエ・ウイリアム(3年)に持ち込まれて決勝点となる先制点を決められてしまう。「周りが見えていなくて、いつも通りのプレーが出来なかった」。背番号10は言葉を選びながら、声を絞り出した。

 ただ誰もミスを責めることはしない。中辻喜敬監督も「仕方がないミス。あれも含めてサッカー」と擁護。「ああいうミスが起こるのも選手権。それが選手権だということを僕たちも勉強しました」と現実を受け止めた。

 山口県から越境入学。中学時代までも過ごした高川学園との対戦を密かな楽しみにしていた。「友達もいたので、全国でやれたらいいねと話しをしていました」。結果的に高川学園も敗れたが、お互いにあと一つ勝てば夢が叶うことになっていただけに、二重の悔しさが込み上げる。

 飯塚で過ごした3年間を自信に、次なるステージ、大学サッカーに進む。卒業後は関西の名門、関西大に進学する。

「最後に監督からも、この経験をいつか未来で良かったと思えるように行動していけと言う言葉があった。その通りだと思って、まだ大学でサッカーが続くので、もう一回鍛え直して、この経験が良かったと思えるように頑張りたいと思います」

 忘れることの出来ない経験が出来たことは財産。この悔しさは必ず、成長の糧にしてみせる。

(取材・文 児玉幸洋)
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