beacon

3試合連続のPK戦でみたびヒーローにはなれず…国見GK今村泰斗、青森山田の「圧に負けた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

果敢に飛び出す国見GK今村泰斗(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 青森山田 1-1(PK4-2)国見 等々力]

 2試合連続のPK戦を制して勝ち上がってきた国見高(長崎)だったが、最後はPK戦で涙をのむ結果に終わった。「まさか3試合連続でPK戦になるとは思ってなかった」。2試合連続でヒーローとなっていたGK今村泰斗(3年)は思わず苦笑いを浮かべた。

 相手に先制を許しながら、後半27分に追いついて持ち込んだPK戦。「意地で追いついて、ノリノリの気持ちで行けた」(今村)と精神面では国見が優位に立てるかと思われたが、青森山田のキッカーは4人全員が成功。1回戦の北海戦、2回戦の尚志戦では見事なPKストップを見せてきた今村だったが、「蹴るときの自信が他のチームとは違った。その圧に負けたのが一番悔しい」と唇をかんだ。

 国見として12年ぶりに戻ってきた選手権の舞台。選手の髪型もサッカーのスタイルも変わった新生・国見の存在感は十分に示した。「この舞台で強いチームとできて、楽しかったの一言。やり切れたし、胸を張って長崎に帰りたい」。今村はすがすがしい表情で言い切った。

(取材・文 西山紘平)

●【特設】高校選手権2022

TOP