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[MOM4190]大津MF浅野力愛(3年)_“今までやってきた自分を信じた”男が先制弾!! 次戦は出場停止も「仲間を信じている」

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先制点を決めた大津高(熊本)MF浅野力愛(3年=6番)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[1.2 全国高校選手権3回戦 日本文理高 0-3 大津高 駒場]

 コンビを組む相手が変われば、自身の役割も変わる。大津高(熊本)MF浅野力愛(3年)は自らに課せられたタスクをきっちりとこなし、チームに勢いをもたらす先制点を奪取した。

 31日の2回戦・浜松開誠館高戦ではMF井伊虎太郎(3年)と中盤の底でコンビを組んだが、この日、隣に並んだのはMF坂本龍之介(3年)。「井伊に代わって坂本が入ったことで、自分が攻撃的なポジションでゲームをする」。そして、その意識を“結果”へと結び付けたのが前半30分の場面だった。

 敵陣でルーズボールを拾った浅野は、右サイドのMF田原瑠衣(3年)に預ける。「いつもなら後ろにいる立場だったけど、今日は思い切り上がれた。(2トップの)小林(俊瑛)と山下(基成)にボールが集まる中で、自分にこぼれてくると思っていたので、そこは意識して入って行った」。

 田原のスルーパスからDF坂本翼(3年)が右サイドを駆け上がると、スルスルとPA内へと侵入。坂本の鋭い折り返しはGK日隠レックス海斗(3年)にストップされるが、こぼれ球に誰よりも早く反応した浅野が豪快に蹴り込んだ。

「自分の目の前にこぼれてきて『よっしゃー!!』と思いました。憧れていた舞台、目標としていた舞台に立てているので、今までやってきた自分を信じてやるだけ。得点を決めるプレーヤーじゃないけど、得点できて本当に嬉しかったです」

 チームは3-0の快勝を収め、ベスト8進出を果たした。しかし、浅野自身は累積警告によって、次戦・前橋育英戦は出場停止となってしまった。

「総体王者との対戦だったので本当に楽しみだったけど…。ただ、その分、他の人にチャンスが来ると思うし、自分もやれることがあると思う」と気丈に前を向くと、「あとは仲間を信じるだけです。素晴らしい選手がたくさんいるので心配していないし、国立の舞台(準決勝以降)で良いパフォーマンスを出せるように準備したい」とベスト4進出をチームメイトに託した。
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(取材・文 折戸岳彦)

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