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エースに生まれた待望の一発!! 大津FW小林俊瑛が今大会初ゴール、指揮官も「この1点で吹っ切れれば」と期待

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大津高FW小林俊瑛(3年)(写真協力『高校サッカー年鑑』)

[1.2 全国高校選手権3回戦 日本文理高 0-3 大津高 駒場]

 チームにとっても、本人にとっても待望のゴールとなった。今大会初得点を記録した大津高FW小林俊瑛(3年)は「まずは1点」と安堵の表情を浮かべた。

 U-19日本代表候補にも名を連ね、プレミアリーグWESTでは得点ランク2位タイとなる14ゴールを奪うなど、名実ともに大津のエースだ。初戦となった2回戦・浜松開誠館高戦ではノーゴールに終わり、1人目のキッカーを務めたPK戦では失敗するなど、悔しさを味わっていた。

 しかし、「1回戦で負け試合のような試合をしてしまったので、逆に吹っ切れて、皆、楽しもうと。プレッシャーを感じずにできたと思う」と3回戦・日本文理高戦では主導権を握って試合を進め、前半30分にMF浅野力愛(3年)のゴールで先制。そして、1-0のまま迎えた後半22分に小林が自身の仕事をやってのける。

 右サイドからDF坂本翼(3年)が送ったクロスの流れから波状攻撃を仕掛け、PA外にこぼれたボールに走り込んだDF田辺幸久(2年)が強烈な左足のシュート。コース上にいた小林は「当てに行きました」と左足ダイレクトで合わせてゴールを陥れた。

「まずは1点。まだまだ足りないけど」(小林)

 エースの得点に山城朋大監督も頬を緩め、「本人もいろいろな思いを背負っている。仮に点を取れなくても貢献してくれているけど、本人自身が点を取りたい思いが強くて、逆に自分のバランス崩していたので、この1点で吹っ切れれば。本人にとっては良い得点だったと思う」とさらなるゴールに期待を寄せた。

 次戦では夏の総体王者・前橋育英と対峙する。昨年もベスト8で対戦し、1-0の勝利を収めているが「負けられない」と気を引き締め直す。「自分たちの目標はまだ上です。そこに向けて、何をやっていかないといけないかを考えて、しっかりやっていきたい」と意気込みを示した。

(取材・文 折戸岳彦)
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