[MOM4192]東山GK佐藤瑞起(3年)_雄叫びを上げた守護神!! 決定機阻止にPKストップで初の4強に導く
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by sfida]
[1.4 全国高校選手権準々決勝 東山高 0-0(PK4-3) 日体柏高 駒場]
雄叫びを何度も上げた――。PK戦を制し、東山高を初の選手権ベスト4へと導いたGK佐藤瑞起(3年)は「めちゃ嬉しいです」と満面の笑みを浮かべた。
ピンチはいきなり訪れた。前半11分、MF植木笙悟(3年)のスルーパスからPA内にフリーで侵入したFW平野伶(3年)にシュートを放たれる。しかし、次の瞬間、一気に距離を詰めた佐藤が阻んで失点の危機をしのいだ。その直後に飛び出したのが雄叫びとガッツポーズだ。
「僕は良い意味でも悪い意味でも感情的になってしまいがちなタイプです。もっと皆とサッカーをしたい気持ちがあり、無失点を意識しているので、止められたことで熱くなり、ガッツポーズが出てしまった」
そして、前半34分に再びビッグセーブ。FW吉田眞翔(3年)に突破を許し、ゴール前まで運ばれてしまったものの、「1対1では、シュートを打つ前にタッチが大きくなったときに、スピードを上げてしっかり止まることを意識している」とまたもや鋭い飛び出しで距離を詰めた佐藤がシュートをストップした。決定機となった2つの場面できっちり仕事。しかし、チームにも得点が生まれなかったため、勝敗の行方はPK戦に委ねられることとなった。
「緊張はなかった。まずは1本止めることに集中した」という守護神は、「PK戦は運ではなく実力。得意ではなかったけど、ずっと練習してきて自信を持てるようになった」と勝負の舞台に向かった。そして、日体柏の1人目がポストに当てて失敗したことで、「より落ち着くことができた。もう1本止められれば、絶対に勝てると思った」と集中力を高めた。
迎えた日体柏の5人目。キッカーは柏内定のFWオウイエ・ウイリアム(3年)だった。蹴り出されたのは佐藤の右方向。きっちりと反応すると、両手で弾き出した。そして、吠えた。右手を突き出しながら、何度も雄叫びを上げた。感情をむき出しにした瞬間だった。
会心のPKストップでさらに優位に立ったチームは、5人目のMF真田蓮司(3年)がネットを揺らし、PK戦を4-3で制して初のベスト4進出を決めた。福重良一監督も「今日は1試合を通して、佐藤瑞起が活躍してくれた。PKを含めて、彼が勝利の要因だと思う」と最大級の賛辞を贈ったように、勝利の立役者となったことは間違いない。
佐藤自身は「試合前に円陣を組んだときに『歴史を変えよう』と話していた。ベスト4まで行けたことは嬉しい」と喜びを噛み締める。しかし、ここで終わりではない。「でも、僕たちは日本一をずっと掲げてきた。まだ、目標を達成できていないので、切り替えて準決勝に臨みたい」と満足することなく、国立競技場で開催される準決勝へと視線を移した。
(取材・文 折戸岳彦)
●【特設】高校選手権2022
[1.4 全国高校選手権準々決勝 東山高 0-0(PK4-3) 日体柏高 駒場]
雄叫びを何度も上げた――。PK戦を制し、東山高を初の選手権ベスト4へと導いたGK佐藤瑞起(3年)は「めちゃ嬉しいです」と満面の笑みを浮かべた。
ピンチはいきなり訪れた。前半11分、MF植木笙悟(3年)のスルーパスからPA内にフリーで侵入したFW平野伶(3年)にシュートを放たれる。しかし、次の瞬間、一気に距離を詰めた佐藤が阻んで失点の危機をしのいだ。その直後に飛び出したのが雄叫びとガッツポーズだ。
「僕は良い意味でも悪い意味でも感情的になってしまいがちなタイプです。もっと皆とサッカーをしたい気持ちがあり、無失点を意識しているので、止められたことで熱くなり、ガッツポーズが出てしまった」
そして、前半34分に再びビッグセーブ。FW吉田眞翔(3年)に突破を許し、ゴール前まで運ばれてしまったものの、「1対1では、シュートを打つ前にタッチが大きくなったときに、スピードを上げてしっかり止まることを意識している」とまたもや鋭い飛び出しで距離を詰めた佐藤がシュートをストップした。決定機となった2つの場面できっちり仕事。しかし、チームにも得点が生まれなかったため、勝敗の行方はPK戦に委ねられることとなった。
「緊張はなかった。まずは1本止めることに集中した」という守護神は、「PK戦は運ではなく実力。得意ではなかったけど、ずっと練習してきて自信を持てるようになった」と勝負の舞台に向かった。そして、日体柏の1人目がポストに当てて失敗したことで、「より落ち着くことができた。もう1本止められれば、絶対に勝てると思った」と集中力を高めた。
迎えた日体柏の5人目。キッカーは柏内定のFWオウイエ・ウイリアム(3年)だった。蹴り出されたのは佐藤の右方向。きっちりと反応すると、両手で弾き出した。そして、吠えた。右手を突き出しながら、何度も雄叫びを上げた。感情をむき出しにした瞬間だった。
会心のPKストップでさらに優位に立ったチームは、5人目のMF真田蓮司(3年)がネットを揺らし、PK戦を4-3で制して初のベスト4進出を決めた。福重良一監督も「今日は1試合を通して、佐藤瑞起が活躍してくれた。PKを含めて、彼が勝利の要因だと思う」と最大級の賛辞を贈ったように、勝利の立役者となったことは間違いない。
佐藤自身は「試合前に円陣を組んだときに『歴史を変えよう』と話していた。ベスト4まで行けたことは嬉しい」と喜びを噛み締める。しかし、ここで終わりではない。「でも、僕たちは日本一をずっと掲げてきた。まだ、目標を達成できていないので、切り替えて準決勝に臨みたい」と満足することなく、国立競技場で開催される準決勝へと視線を移した。
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(取材・文 折戸岳彦)
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