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佐野日大は不発…気を吐いた“背番号10”大久保昇真「点を取る責任果たせず、申し訳ない」

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佐野日大高FW大久保昇真(3年)

[1.4 選手権準々決勝 佐野日大 0-4 岡山学芸館 等々力]

 あと一勝すれば、国立競技場に立つ4強の一角となった。だが、それゆえに壁は高い。佐野日大高は準々決勝で0-4の完敗。最前線で気を吐いたFW大久保昇真(3年)は「行けそうな気はしていたんですけど、やっぱり甘くない」と肩を落とした。

 5-4-1の守備ブロックを破られた。前半12分に先制点を奪われたものの、勝負をあきらめない。耐え抜いた終盤にゴールを奪う算段を立てたが、後半13分にCKからトリックプレーで追加点を決められる。「2点目を取られて、そこからみんなで前に行こうと話をして前からプレスをかけた結果に3点目も。流れが悪くなってしまった。もっと突き詰める部分だった」。終盤にも2失点。大量4失点を喫した。

 公式記録上で、岡山学芸館に13本のシュートを打たれた。一方、佐野日大はシュート2本のみ。2本ともに大久保が放ったものだった。シュート以外にも体を張って起点となり、またドリブル突破でチャンスも作った。「収めるところまではいいんですけど、そこから一人で行けるようにならないと。福田師王選手のように、一人で点を取れる選手にならないといけない」。

 背中に着けた10番に責任を感じた。「10番を背負っているので、点を取らなきゃいけない責任がある。それを果たせなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです」。卒業後は関西学生リーグ1部の阪南大に進学予定。「大学でもサッカーをする。この悔しさを忘れずに4年間がんばって、プロになって活躍したいです」。壁を乗り越え、国立競技場の景色は見ることは叶わなかった。悔しさを抱え、また新たな一歩を踏み出していく。

(取材・文 石川祐介)
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