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大津は1年前の決勝でシュートゼロ敗退。国立に戻ってきた191FW小林俊瑛「次こそは絶対に決めないといけない」

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昨年の悔しさを知る大津高FW小林俊瑛主将は国立でのゴールと勝利を誓った。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.4 選手権準々決勝 前橋育英高 0-0(PK4-5)大津高 駒場]
 
「(前回大会決勝で)シュートゼロなんで、次こそは絶対に決めないといけないと思います」。大津高(熊本)の191cmFW小林俊瑛(3年、U-19日本代表候補)が、1年前にシュートゼロで終わった場所で決めることを誓った。

 小林は準々決勝でゴールこそ決められなかったものの、前線でのポストプレーで健闘。FW山下基成(3年)とともに相手を押し下げたことを山城朋大監督も評価し、本人も「自分の長所でもあるのでそこは負けたくないですし、浜松開誠館の時にはできなかったことが改善できているのでそこは良いかなと思います」と頷いていた。

 ただし、自分のパフォーマンスについて納得はしていない。浜松開誠館高(静岡)戦はチームに迷惑をかけたという自己評価。日本文理高(新潟)戦で今大会初ゴールを決めたものの、満足はできなかったという。

 この日ベスト4進出を決めたが、「まだまだ自分の個人の結果としては納得していないですし、チームとしては勝てているので良いと思いますけれども、自分たちの目標はまだ上なので、そこで浮かれることなくやっていきたい」と力を込める。

 国立競技場で開催される準決勝、決勝では、ゴールを決めて勝つ意気込みだ。昨年度の準決勝で大津は不戦勝。決勝では青森山田高(青森)に対して1本のシュートも打てずに0-4で敗れている。

 自身もシュートゼロだった小林は、今大会で戦いたい相手として「もちろん、青森山田とやりたいですね。去年のリベンジもありますし、やっぱりやりたいという気持ちが大きいですね」と語っていた。その願いは叶わず、青森山田は準々決勝敗退。だが、どの相手でも一戦必勝でゴールを目指すことに変わりはない。

 今大会は警戒される中でのプレーが続き、1人目のDFを剥がしても2人目で失うことがまだ多い。ただし、「中の駆け引きは凄くできていると思うので、合わせるだけという感じですね」というようにクロス、ラストパスのタイミングさえ合えばゴール連発も。準決勝では、U-17日本高校選抜のチームメートだったDF新谷陸斗(3年)中心の東山高(京都)DF陣を攻略し、国立で決めて勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
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