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先輩守護神の背中に近づいてきたGK西星哉が再びPK戦で活躍!大津を国立準決勝へ導く

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PK戦2人目、大津高のU-17日本代表GK西星哉がストップ。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.4 選手権準々決勝 前橋育英高 0-0(PK4-5)大津高 駒場]

 前回大会の大津高(熊本)には大会ナンバー1と言える守護神、GK佐藤瑠星(現筑波大)がいた。その先輩の背中を追ってきたU-17日本代表GK西星哉(3年)が、主役級の活躍を続けている。

 浜松開誠館高(静岡)との初戦はPK戦で2本ストップ。そして、2回戦、3回戦と連続無失点で終えた。加えて、この日は、PK戦2人目のシュートを完璧に止めてチームに流れをもたらし、夏の王者・前橋育英高(群馬)撃破に貢献。西は前橋育英の好守護神、雨野颯真(2年)から刺激を受けていたという。

 雨野は後半27分に大津FW山下基成(3年)のヘッドをビッグセーブ。西は「相手側のGKが止めると自分も燃えるものがありましたね。相手の選手も頑張っているんで、自分もそれ以上超えないといけない。気持ち的な部分では超えれたんじゃないかと思います」と微笑んだ。

 チームは準優勝した昨年に続く4強入り。西は自身の活躍によって、先輩GK佐藤もプレーした国立競技場のピッチに立つチャンスを勝ち取った。佐藤は前回大会で活躍し、その後日本高校選抜、U-19日本代表に選出。その佐藤から西は多くのことを学び、成長に繋げてきた。

「(先輩は)非常に上手い選手だったので、クロスの対応だったり、1対1の詰め方だったりのところを自分も見ていて学べたところが多かったと思います」。まだ先輩に並ぶことはできていない。それでも近づくことができた実感がある。

「近づいてこれたんじゃないかなと思います。2年生から1年間かけてトレーニングを重ねてきたので、その成果が今やっと出てきているんじゃないかと思います。自分も身長が一緒くらいなので(西は187cm、佐藤は191cm)、自分もクロスのところだったりとかは負けたくないなと思います」

 西は準決勝へ向けて、「緊張することもあると思うんですけれども、自分らしいプレーをして、自信を持って、チームを勝たせられれば良いと思います。無失点は大前提でやってきたのでそこは決勝まで続けたい」。準決勝、決勝の目標は無失点勝利。そして日本一を勝ち取り、先輩を超える。

(取材・文 吉田太郎)
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