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[MOM4506]生駒MF森田和真(3年)_全国に連れていきたい仲間がいる…代わりに巻いた腕章に思いを込めて初の決勝へ

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MF森田和真

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.5 選手権奈良県予選準決勝 生駒高 3-1 高田商高 奈良県立橿原公苑陸上競技場]

 5日、第102回全国高等学校サッカー選手権大会奈良大会の準決勝が奈良県立橿原公苑陸上競技場で行われた。第2試合では、生駒高が3-1で高田商高に勝利し、冬の大会では初めてとなる決勝戦進出を果たした。

 キャプテンマークを巻いてピッチに立っていたMF森田和真(3年=SOLESTRELLA NARA 2002)は、この日、先制点を挙げるだけでなく、攻守ともにチームを支えている。古田泰士監督は、「日頃から安定してゲームをコントロールしてくれる選手ではあるが、今日は攻撃に関しても、守備に関しても、どちらにも貢献してくれた」と森田の活躍を評価している。

 森田自身は「さらに多くの得点の起点となれるようなプレーや、もう少し攻撃の時間を長くできるようにしたかった」と振り返ったが、決勝戦では「対戦する奈良育英高には夏の準決勝で敗れているので、しっかり点をとり、勝ち切りたい」と意気込んだ。

 その意気込みの裏には、キャプテンではない森田が左腕に巻いているキャプテンマークへの思いもある。本来、生駒のキャプテンマークを巻いてピッチに立っているはずだったDF西村俊哉(3年)は、準決勝の段階では、ケガの影響で試合への出場がまだ難しい状況にあった。「本当は彼が巻くはずのキャプテンマークだけれど、僕が代わりに巻いてピッチに立っている」と話した森田。今はまだ試合に出たくても出られない状況にある西村のためにも、「僕がチームを勝たせて、彼を全国大会に連れていきたい」のだと語った。

 ピッチに立つ唯一の3年生である森田を中心に、生駒にとって初めての冬のトロフィーを獲り、キャプテン・西村に掲げさせたい。

(取材・文 前田カオリ)
●第102回全国高校サッカー選手権特集

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