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[選手権]「勢いに乗ったら止まらない」生駒が初の決勝進出!! “リベンジ”をかけて奈良育英と激突:奈良

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[11.5 選手権奈良県予選準決勝 生駒高 3-1 高田商高 奈良県立橿原公苑陸上競技場]

 5日、第102回全国高等学校サッカー選手権大会奈良大会の準決勝が奈良県立橿原公苑陸上競技場で行われた。第2試合では、共に初の決勝戦進出を目指す生駒高と高田商高が対戦。生駒が3-1で高田商を退け、初の決勝戦へと勝ち進んだ。

 前半12分、生駒は、MF山口大翔(2年)が左サイドから中央のFW渡邉耕太郎(2年)に繋ぎ、最後はMF森田和真(3年)が落ち着いてゴールに収めて、先制した。

 追う展開となった高田商は、前半27分にFKのチャンスを得る。DF芦高脩(3年)の蹴ったボールのこぼれ球をMF杉本心成(3年)が押し込み、得たチャンスをしっかりと得点に結びつけた。しかし同37分には、生駒がMF山本大翔(2年)のドリブル突破から山口がシュートを決めて再び1点のリードを奪い、2-1で試合を折り返した。

 後半11分、生駒は再び山口のゴールでさらにリードを広げる。高田商は、FW細川侑磨(2年)を起点に、最後まで諦めずに相手陣内に攻め入ったものの、追いつくことはできず。生駒が、奈良育英高が待つ、まだ立ったことがなかった冬の奈良大会決勝の舞台への切符を勝ち取った。

 今年の生駒は、夏の大会以降に3年生が多く退部し、1年生と2年生が中心のチームで臨んでいる。古田泰士監督は、この日の試合を「緊張もあったのか、落ち着きがなく少しバタバタしてしまうところがあった」と省みながらも、「緊張するような舞台での試合を良い結果で経験にすることができた。3年生がほとんどいないまだ未熟なチームではあるが、大会を通じて、選手たちは少しずつ成長してきている」と評価した。

 キャプテンを務めるDF西村俊哉(3年)は、3年生がほとんどいないフレッシュなチームだからこそ「勢いに乗ったら止まらないのが今のチームの強み」だと話し、夏には準決勝で対戦して敗れていた奈良育英との決勝戦に向けて、「インターハイ予選では、敵わない相手だと思っていた。けれど、その後のリーグ戦では、自分たちが2-0で勝利している。自分たちにもやれるんだということが既に証明されているので、決勝でも勝ちたい」と意気込んだ。

 決勝戦までの1週間、「いつも通りに準備をして」(古田監督)、初めての冬のトロフィーを狙いに行く。

(取材・文 前田カオリ)
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