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夏はわずか1本のシュートに泣いた広島国際学院高、GK片渕竣介が序盤の好セーブで全国初勝利「自分がしっかりと抑えれば」

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[12.28 選手権開幕戦 早稲田実高 0-2 広島国際学院高 国立]

 観衆1万4363人が詰めかけた国立競技場での開幕戦。初出場の広島国際学院高の選手たちはやや固さがみられた。ただそこで守護神がチームを引き締める。GK片渕竣介(3年)は落ち着いたセーブで早稲田実高の決定機を防いでいった。

「こんな会場でやったことがないし、街クラブ出身の選手が多いので、飲まれているなという感覚だった。自分がしっかりと抑えれば慣れてくると思ったので、立ちあがりだけ自分が抑えれば、やってくれると思いました」

 夏の悔しい記憶が、今でも鮮明に残っている。今夏も初出場となったインターハイの初戦で帝京五高(愛媛)と対戦した広島国際学院だったが、0-1で敗戦。わずか1本のシュート、しかもアンラッキーな形で決められた得点で敗れてしまった。

 ただあの夏の経験があったから、この冬に繋がったとも考えている。シュート1本を決められた守備陣はもちろん、シュート13本を放ちながらも得点を決めることが出来なかった攻撃陣もこの冬に向けてレベルアップを続けてきた。

 学校史に残る全国初勝利を決めた広島国際学院だが、当然、ここで満足することはない。セービングについては満足があるという片渕も、「キックミスが目立ったので、そこは2回戦までに改善したい」と個人の改善にも意欲的だ。

 また2回戦の相手は静岡学園高(静岡)対明徳義塾高(高知)の勝者と難敵となることは決まっているが、「どっちか分からないけど、強い相手を倒す気持ちはできたのかなと思います」と気合十分に話した。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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