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神村学園が接戦を制してベスト8進出! 神戸弘陵に一時追い付かれるもMF名和田我空が決勝ゴール

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(写真協力=『高校サッカー年鑑』)

[1.2 選手権3回戦 神村学園 2-1 神戸弘陵 等々力]

 第102回全国高校サッカー選手権3回戦が2日に開催され、等々力陸上競技場第2試合では神村学園高(鹿児島)が神戸弘陵高(兵庫)に2-1で競り勝った。準々決勝は4日に行われ、浦和駒場スタジアムで近江高(滋賀)と対戦する。

 神村学園は前回大会、最終的に優勝した岡山学芸館高(岡山)に敗れてベスト4。今大会は初戦となった2回戦で松本国際高(長野)を2-0で下し、3回戦に進出した。一方、神戸弘陵は3年ぶりの選手権出場。1回戦で仙台育英高(宮城)を4-0、2回戦では前橋育英高(群馬)を2-0で破って勝ち進んできた。

 昨年のU-17W杯に出場したDF吉永夢希(3年、ベルギー・ゲンク加入)やMF名和田我空(2年)など多くのタレントを抱える神村学園に対し、神戸弘陵は足下の技術を生かしたパスワークやドリブルを主体に攻撃のペースを握る。

 前半14分にはFW北藤朔(3年)が左サイドを抜け出し、FW馬場悠平(3年)にグラウンダーのクロス。決定機だったが、馬場が左足で合わせたボールはわずかにゴール右へ外れた。さらに同27分、右サイドから細かくつないで相手の守備を崩し、ペナルティエリア右のMF木津奏芽(2年)が右足でシュート。しかし、クロスバーのぎりぎり上を通過した。

 神村学園はFW西丸道人(3年、仙台内定)がターンから強引にシュートまで持ち込むシーンがあったものの、前半を通して思うようにリズムをつかめず。押される展開の中、無失点でしのいでハーフタイムを迎えた。

 それでも先にスコアを動かしたのは劣勢だった神村学園。後半2分に左サイドバックの吉永が左足で高速クロスを送ると、GK歌野裕大(2年)に弾かれ、流れたボールにDF新垣陽盛(2年)が左足で合わせる。一度は歌野に止められたが、こぼれ球を自ら左足で蹴り込み、先制ゴールを挙げた。

 直後の後半4分には神戸弘陵にビッグチャンスが訪れるも、DF阪上聖恩(2年)のクロスに反応した馬場のシュートは、ゴールライン際でDF難波大和(2年)にかき出される。続けざまに同6分、左CKから北藤のクロスをFW石橋瀬凪(2年)がヘディングで叩き込み、すぐに神戸弘陵が同点に追い付いた。

 その後も互いにゴールへ迫る激しい攻防が繰り広げられる中、神村学園が次の1点を奪う。右CKからのこぼれ球に名和田が詰め、右足でダイレクトシュート。相手に当たるが、はね返ったボールをコントロールし、左足でゴール右に流し込んだ。

 神村学園は終盤に神戸弘陵の猛攻を受けたものの、GK川路陽(3年)を中心に最後までリードを死守。苦しみながらもベスト8進出を果たした。

(取材・文 阿部哲也)

●第102回全国高校サッカー選手権特集

ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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