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青森山田の“ストロングポイント”担うMF川原良介が先制アシスト「出し惜しみせずに仕掛けられた」

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左サイドで存在感を放つ青森山田高MF川原良介(3年)

[1.2 選手権3回戦 青森山田高 7-0 広島国際学院高 駒場]

 左サイドでボールを受ければ、迷わず仕掛ける。青森山田高の伝統的なサイドアタックの一翼を担うMF川原良介(3年)は、試合の流れを大きく引き寄せる先制点をアシストしてみせた。

 試合が動いたのは前半12分。左サイドでボールを受けた川原は対面する相手を鋭いステップで翻ろうすると、右足で中央へとボールを送る。待ち構えていたのは、絶大なる信頼を寄せるFW米谷壮史(3年)だった。

「壮史なら絶対に決めてくれる。自分はカットインでかわしたり、縦に抜け出したら彼を見るように意識していて、そこに配球すればゴールまで持っていってくれると信じている」。その言葉どおり、ボールはエースへと届き、先制点が生まれた。

 その後も左サイドからのリズムの良い突破で攻撃をけん引する。「縦にも行けるし、カットインもできる。自分で打開できると思っているので、そこは自信を持ってやれている」。サイド攻撃の“ストロングポイント”を担っていることは自覚しており、「今年は自分とヒデ(右サイドハーフのMF杉本英誉)がずっとやってきている。選手権だからと出し惜しみせずに仕掛けることができたし、サイドで優位にやれた」と胸を張った。

 自身は、2点をリードした後半11分にピッチを後にしたが、最後まで攻撃の手を緩めなかったチームは7-0の大勝を収め、ベスト8へと駒を進めた。準々決勝では昌平高と対戦。「駒場での試合なので昌平のホームになると思うので、そのホーム感を打ち消すように、まずは気持ちで上回って入りたい」と静かに闘志を燃やす。「しっかりと準備をしていきたい」と次戦も左サイドを疾走する覚悟だ。

(取材・文 折戸岳彦)

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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