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嬉しい選手権初ゴール!! 青森山田FW山下凱也が味わった“初めての感覚”

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ゴールを記録した青森山田高FW山下凱也がガッツポーズ

[1.2 選手権3回戦 青森山田高 7-0 広島国際学院高 駒場]

 全国の舞台で奪った初めてのゴール。青森山田高FW山下凱也(3年)は、これまでとは違った感覚を味わったようだ。

 ベンチスタートとなった山下に出番が巡ってきたのは、5点をリードして迎えた後半25分だった。先発したFW米谷壮史(3年)がハットトリックを達成し、交代出場していたFW津島巧(3年)もネットを揺らしており、燃えないわけがなかった。

「壮史と巧がFWとしてゴールを決めていたので、自分も絶対に決めてやろうと思っていた」

 そして、すぐさま迎えたチャンスを“結果”へと結び付ける。31分、右サイドでボールを受けたMF別府育真(2年)が縦に仕掛けると、「サイドの選手は早めにクロスを上げるというのはチームとして意識していたことなので、早いタイミングで入ってくるというのは頭にあった」とPA内へと走り込む。

 別府からクロスが送られると、ファーサイドでフリーで反応。ここで初めての感覚を味わったという。「ゆっくりボールが向かってくる感じがしたんです。初めての感覚で、『えっ!?』という感じになった」。ゆっくりと、だが確実に自身の元へと向かってくるボールに対し、「飛び込んでやろう。FWらしく決めてやろうと思った」とダイビングヘッドで合わせてネットを揺らした。

「全国の舞台でのゴールは初めてだったので、嬉しかった」。素直に喜びを表した。

 “結果”を残したものの、自身の立ち位置は理解している。「自分が試合に出るチャンスは、今日みたいな展開だと思っている。チームを応援しながら自分の出番を待ち、出番が巡ってきたときにはチームのために点を取りたい」。再びネットを揺らすため、静かに牙を研ぎ続ける。

(取材・文 折戸岳彦)

●第102回全国高校サッカー選手権特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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