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4戦連続フル出場で仕掛け続けた昌平10番MF長準喜「大学こそ日本一に」

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昌平高MF長準喜(3年=FC LAVIDA)

[1.4 選手権準々決勝 青森山田 4-0 昌平 浦和駒場]

 大量ビハインドでも仕掛ける姿勢を貫き、磨き上げた技術を最後まで見せ続けた。昌平高MF長準喜(3年=FC LAVIDA)は0-4の大敗に終わった青森山田高戦を「相手が何枚も上手だった。試合内容で本当に負けた」と振り返りつつも、「このメンバーでサッカーができて嬉しい思いが強い」とすがすがしく語った。

 立ち上がりから連続失点を喫し、前半19分までに0-3とされた昌平。「プレミアでやっているのでチームでも分かっていたし、入りでのまれるのも分かっていた」と過去の対戦経験で相手の出方は分かっていたが、苦しい試合を強いられた。

 後半は相手が低い位置でブロックを敷いてきた中、長を中心とした攻撃陣がかわるがわる前線に侵入し、ドリブルとパスワークを活かした攻撃を展開。相手を崩せずに終わり、「いつもの相手よりも抜くのが大変だったし、2枚目のカバーが本当に速かった。プレミア王者だなというのを感じた」と悔やむ結末にはなったが、最後までスタイルを貫いた。

 背番号10を託された長は今大会、開幕戦から4試合連続でフル出場。PK戦にもつれ込んだ2回戦の米子北高戦、3回戦の大津戦では最も重圧のかかる1人目のPKキッカーを担当した。米子北戦では自身のキックが相手GKに阻まれたが、続く大津戦でも同じくプレッシャーを背負い、見事なキックを成功させるなど、チームを背負う働きも印象的だった。

 卒業後は関東大学リーグの順天堂大に進学予定。「いまと変わらず、自分の持ち味であるドリブル侵入で局面を変えられるプレーを続けていきたい。大学こそ日本一になれるチャンスがまだあるので、頑張っていきたい」と意気込みを語る。

 また今大会では弟のMF長璃喜(1年=FC LAVIDA)が3試合連続ゴールの大ブレイクを果たしたが、高校サッカーでの夢は彼ら後輩たちに引き継ぐ構えだ。「今年のチームは後輩に助けられた部分が大きかったし、来年は日本一が期待できるチームだと思っている。来年こそ日本一になってくれることを期待したいです」。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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