beacon

京都産業大が初の大学日本一に王手! 延長接戦の末にPK戦で流経大を破る…インカレ決勝は明大と対戦

このエントリーをはてなブックマークに追加

京都産業大が初優勝に王手

[12.21 インカレ準決勝 流通経済大2-2(PK3-4)京都産業大 流通経済大学龍ケ崎フィールド]

 第72回全日本大学サッカー選手権(インカレ)は21日に準決勝を行った。流通経済大(関東5)と京都産業大(関西1)の対戦は、2-2の末に延長戦でも決着つかず。京産大がPK戦を4-3で制し、初優勝に王手をかけた。24日にカシマスタジアムで行われる決勝では明治大と対戦する。

 流経大は4-2-3-1の布陣を敷く。GKはデューフエマニエル凛太朗(1年=流通経済大柏高)、4バックは左からDF光廣健利(2年=広島ユース)、DF田口空我(2年=流通経済大柏高)、DF根本健太(3年=東京学館高)、DF田村陸(3年=流通経済大柏高)。2ボランチはMF藤井海和(3年=流通経済大柏高)とDF西川楓人(1年=興國高)。2列目は左からMF前田陸王(4年=東海大学付属札幌高)、FW松永颯汰(2年=静岡学園高)、MF中島舜(3年=柏U-18)で、1トップはFW宮田和純(4年=FC東京U-18)が入った。

 快進撃を続ける関西王者・京産大は4-4-2の布陣。GKは山本透衣(4年=札幌U-18/FC大阪内定)、4バックは左からDF楠瀬海(3年=高知高)、DF小野成夢(1年=愛媛U-18)、DF横窪皇太(3年=金光大阪高)、DF西矢慎平(4年=神戸弘陵高/富山内定)。2ボランチはMF伊藤翼(1年=C大阪U-18)とMF川上陽星(4年=作陽高)。左サイドがMF夏川大和(4年=草津東高)、右サイドがMF福井和樹(4年=G大阪ユース/相模原内定)。2トップがMF食野壮磨(4年=G大阪ユース/東京V内定)とFW菅野翔斗(3年=広島ユース)となった。

 勢いに乗る京産大が序盤から積極的に仕掛ける。相手ゴールに迫り続けると、前半33分に積極性が実を結ぶ。食野がハイプレスを仕掛け、GKデューフのミスを誘発。こぼれ球を伊藤が左足で押し込み、待望の先制ゴールを挙げた。

 追いかける流経大も攻勢を強める。すると失点から3分後に同点。根本の縦パスが最前線に入り、田村がスルー。相手守備陣の裏に抜けたボールに松永が反応する。PA左で冷静に相手DFとGKを見極め、左足シュートを流し込んだ。

 前半は両者ゴールを奪い、そのまま1-1で後半に折り返す。

 後半開始から再び京産大がチャンスを作る。後半4分には楠瀬がボールをつなぎ、食野がPA左から左足シュート。クロスバー直撃で惜しくもゴールならず。流経大は同11分、西川を下げてMF丸山優太朗(4年=清水ユース)を投入する。

 後半21分、再びスコアを動かしたのは京産大。敵陣PA内での混戦からPA手前で川上がが奪い切る。パスを受けた食野がPAライン上で溜めてマイナス方向へ。福井が左足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺した。

 1-2でまたしても追いかける展開となった流経大は後半26分、田村に代えてFW川畑優翔(2年=流通経済大柏高)を出場させる。33分には前田を下げてMF鈴木雄大(2年=創価高)が入った。京産大も同タイミングで菅野に代えてFW中田樹音(3年=岡山学芸館高)が投入された。

 交代策が的中したのは流経大。後半36分、ピッチに入ったばかりの鈴木が藤井の落としを受けて右サイドを駆け抜ける。折り返したボールはGK山本にはじかれるが、PA左で収めた松永が右足を一閃。ゴールのニアサイドをぶち抜き、2-2と試合を振り出しに戻した。

 京産大は後半41分に2枚替え。楠瀬と夏川に代えてMF滝口晴斗(1年=広島ユース)とMF石原央羅(3年=鳥栖U-18)が出場。両者後半終了間際まで相手ゴールに迫るが、90分間では決着つかずに延長戦にもつれ込んだ。

 延長前後半30分でもスコアは動かない。そのままPK戦に突入すると、京産大が4-3でPK戦を制し、決勝進出を決めた。

(取材・文 石川祐介)
石川祐介
Text by 石川祐介

TOP