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故障を押して先発の大津、「間違いなくメダルを取れる実力がある」

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[7.29 ロンドン五輪D組 日本1-0モロッコ ニューカッスル]

 故障を感じさせないプレーで勝利に貢献した。中盤の左サイドで先発したFW大津祐樹は前半途中から1トップにポジションを変え、前線で体を張った。決勝点を決めた26日のスペイン戦(1-0)で左足首を打撲し、ハーフタイムに交代。それでも、中2日の一戦に先発すると、後半33分に交代するまで懸命にプレーした。

 後半25分には左サイドから中に切れ込み、右足ミドルでゴールを襲った。鋭い弾道のシュートは枠を捉えていたが、惜しくも相手GKがビッグセーブ。2戦連発はならなかったが、「GKに反応されたけど、ゴールに直結するイメージはいい。あとは決めるだけだし、引き続きやれば点は入ると思う」と自信にみなぎっている。

「目標は金メダル」。大会前からそう公言してきた男は「そう言い切れるぐらい、確信になってきている。間違いなくメダルを取れる実力はある。過信になってはいけないけど、自信を持つことは大事」と力強い。

 2位以内が確定した日本だが、まだ首位通過かどうかは決まっていない。日本は1位通過ならC組2位、2位通過ならC組1位と準々決勝で対戦するが、C組には優勝候補のブラジルがいる。すでに連勝でグループリーグ突破を決めたブラジルはC組首位突破が濃厚。日本とすれば、首位通過でブラジルとの対戦を先送りしたい思惑がある。

「1位通過することに意味がある。2位通過しようなんて思っていない。ブラジルは1位になると思うし、ここで1位になっておくことが大事」。8月1日のホンジュラス戦に引き分け以上で首位通過が決まるが、大津が狙うのは勝利のみ。連勝にも気を緩めることなく、3連勝で決勝トーナメントに弾みを付けるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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