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アテネの悔しさも晴らす8強、OAの徳永「安心感の方が大きい」

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[7.29 ロンドン五輪D組 日本1-0モロッコ ニューカッスル]

 オーバーエイジとしての責務を果たし、喜び以上に安堵の気持ちが大きかった。本職ではない左SBで2試合連続の先発。持ち前の守備力で2試合連続完封に貢献したDF徳永悠平は「目標の一つを達成できた。ホッとした気持ちもあるし、もう一度メダルに向けて引き締めたい」と、連勝でのグループリーグ突破決定に息をついた。

 00年シドニー五輪以来、3大会ぶりの準々決勝進出。徳永がU-23世代として臨んだ04年のアテネ五輪は2連敗でグループリーグ敗退となり、徳永自身、イタリアとの第2戦で負傷交代するなど悔しさばかりが残った。8年前にはたどり着けなかったベスト8。「アテネの悔しさを晴らせた? それもあるけど、それよりオーバーエイジとしてこのチームに参加して、グループリーグを突破できた安心感の方が大きい」と話した。

 前半22分には左サイドでの1対1からFWビダウィに突破を許した。「前半に1本やられた。そこは反省しないといけない。体が1戦目より重かった。疲れを自分の中で感じていたし、納得はいってない」。自分自身のパフォーマンスには満足いかないが、「みんなでカバーしたり、我慢したりできていた。チームとしては安定した守りができていた」と強調。「みんなで我慢して勝てた。勝ち点3を取り切れたことはチームとしての成長だと思う」と、一戦一戦成熟度を高めるチームに手応えを口にしていた。

(取材・文 西山紘平)

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