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[SBSカップ]U-19日本代表、静岡ユース戦後の選手コメント

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[8.17 SBSカップ国際ユースサッカー U-19日本代表7-2静岡ユース 草薙陸]

 静岡県内で開催中の2012 SBSカップ国際ユースサッカーは大会2日目の17日、U-19日本代表と静岡ユース(静岡県高校選抜)が対戦。静岡ユースがFW加賀美翔(清水ユース)の2ゴールによって2点を先取したものの、U-19日本代表はFW久保裕也(京都)の4得点などによって7-2で逆転勝ちした。2戦2勝のU-19代表は、19日の最終戦で優勝を懸けて1勝1敗の韓国と対戦する。

●MF熊谷アンドリュー(横浜FM)
「相手が最初から勢いがあって自分たちはそれにはまってしまって失点食らってからやっと目が覚めました」

―そこからは思い通りに
「久保とかが点取ってくれたので、そこからは思い通りにすることができました」

―圧倒するくらいの試合をしなければいけなかった?
「自分の内容がひどすぎて……。単純に自分のミスが。足りなかったです」

―11月のアジア予選へ向けて手応えを掴まなければならない
「昨日の試合(U-19ポルトガル代表戦。3-1で勝利)とか、本当にいい試合ができたと思うんですけどやっぱ続けて同じ試合ができないというところは課題だと思います」

―個人的にも昨日の方が良かったのでは?
「昨日の方が身体が動きましたね。何やっても空回りして。身体が動かなかったです」

―今回、突き詰めたいところは
「チームとしての動きです。まだFWが勝手にいってしまうところとかあるので」

―両ボランチが上がり過ぎてカウンターを食らう場面もあった
「そこはハーフタイムに監督に怒られたところです」

―どうしても点を取らないといけない試合もある。その中できょうは7得点
「いい試合じゃなかったのに点は取れたので、そこだけは収穫だったと思います」

―チームでの自分の役割
「ボールに多く絡んで自分が起点になれるようにしていきたい。FWとの関係だったりサイドの選手との関係をもっとよくしていきたいです」

―最後の韓国戦へ向けて
「アジア予選で負けているんで、2回連続で負けちゃいけない相手だと思う。勝ちにいきたいです」

―韓国はAチームではないようだが
「あっちも代表の誇りをかけてやってくる。勝ちたいです。球際のところで勝てれば自分たちの方が上手いので試合にも勝てると思います」

●MF松本昌也(JFAアカデミー福島)
「最後残り1試合あるので、しっかり勝つこと。自分としてもチームとしても全力で自分の持っている動きをしたいです」

―きょうの試合については
「自分としては納得をしていないんですが、次の試合でもっともっといいプレーをしていきたい」

―ボランチとしてのプレーは
「やりやすいと言えば、やりやすい。自分の与えられたポジションでもあるので、そういった面ではしっかりと役割を果たせていると思います。自分としてはもっと前でプレーしたいということもあるんですけれども、チームのバランスを取るということも必要だと思います」

―では、立ち上がりは少し前に上がりすぎた
「そうですね。上がりすぎて失点したので、そういう部分はなくしていきたい」

―自分のどういうところをこのチームで出していきたい?
「相手と相手の間で受けてリズムをつくって、自分もゴール前にいってゴールやアシストすることが自分のプレーだと思います」

●FW久保裕也(京都)
「もっと取れましたね」

―もっと圧倒しなければいけなかった?
「まず無失点でいかなアカンし、もっとできたと思います」

―点取られて目が覚めた?
「最初、ちょっと気抜いていたかなと思います。多分1回も触らずに2点取られた気がします」

―ヤバイ、という印象だった
「そんな感じはなくて、落ち着いてできた。(ただ取られたところは)やっちゃったな、と」

―緩さを感じる?
「入りがちょっと悪いかなと思いますね」

―その中で4得点
「もっと取れてもいいかなと思います。最後ちょっと相手のプレッシャーが緩かった」

―自分たちが良かったというよりは相手の問題だった
「昨日のポルトガル戦よりは中盤のプレッシャーとかきつかったし、コンパクトにやってくるし、でもゴール前での強さはきのうの方があったと思う」

―中盤との連係について
「一発で中盤からポーンと来るボールが少ない気がする。ポストプレーで中盤に一度落としてからが多いけれど、一発で狙う場面があってもいいかなと思います。自分ももっと呼び込まないといけない」

―このチームでの経験はほかの選手に比べて少ない
「代表はこんなもんかなと思う。短い期間の中でみんな合わせていかなイカン。しっかり声をかけて最終予選へ向けて時間がないので力を合わせていきたい」

―一次予選でアジアの厳しさを感じてきたがより必要なものとは
「ホンマにチーム一丸となってやっていかないと勝てないと思う」

―どういうところにこだわる
「チームのためにボクが点を取れば、それが貢献になると思う。取るためにどうすればいいか考えながらやりたいです」

―次は韓国戦。五輪で負けたばかりだあの試合の印象は
「負けたくないです。前にゴリゴリ来る感じがスゴイ印象に残っています」

―五輪は自分が入ればどうしたらいいか考えていた?
「そういう感じで見ていなかったです。ふつうに一ファンとして見ました」

―あすは気持ちよく終われるように
「今、チームがやろうとしていることを続けていくこと。で、もっと個人としてもゴール前で仕掛けていきたい」

●MF野津田岳人(広島ユース)
―ゴールシーンではガッツポーズも
「決めたいという気持ちが強かった。どこかでシュートを狙って行きたいという気持ちが特に後半はあったので、それで決められたからうれしかったです」

―どのようなプレーを意識した?
「前線に入ったときにもっと自分が絡んでシュートチャンスがあったら狙って。なかったとしても前に久保クンとかにつなげてゴールにつながるプレーをしようと心がけました」

―詰まっている部分もあったが、攻撃の流れについては
「詰まっている部分もありましたけれど、サイド使うという選択肢もありますし、サイドバックの(佐藤)和樹クンも上がってきてくれていたのでしっかりと使わないといけないと思っていました。その中でシュートチャンスや中にいけるときは中へ行こうと自分の中で思っていました」

―SBとの連係は良かった
「自分が中に入ったとき、サイドバックが追い越してくれているし、それは共通理解というか認識を持っている。自分が中に入ったときはしっかりと上がってくれている。(攻め上がりを)感じた時は簡単に使おうということを考えていた」

―攻撃面で問題と感じた部分は
「積極的にもっともっと久保クンみたいにゴールに向かってプレーしていかないといけないと思います」

―このチームではサイドでのプレー
「サイドですけど、中に入らせてもらったり、FWと絡むという面ではFWに近い位置でプレーできているのでやりづらさとかはないです。(外よりも中でのプレーの方が)やりやすいですけど、チームのために中に良いボールを供給することも大事だと思っている」

―ディフェンスラインの近くまでおりてプレーする場面も多かった
「間が結構空いていた。サイドは警戒されていたけれど、中は結構空いていた。自分が中に入ってサイドが追い越していけば、チャンスになると思っていた。真ん中に入ってシュートしたりすることを意識していた」

―ゴールシーンは自ら仕掛けてゴール
「(松本)昌也が持っていて自分の前がスペースが空いていたので、シュートを打とうかなというのは自分の中で決めていた。自分の中で決めていて打てて入ったのでよかった」

―アジア予選が近づいてきている
「チームとしてレベルアップしているというかまとまってきているし、共通認識だったりチームの形はだいぶ固まってきている。もっとみんな意識高くできれば大丈夫だと思う。自分はまず残ることを意識してアピールしてやっていきたい」

―現在のプレーは納得している?
「攻撃に貢献したいという気持ちは持っているし、守備も凄く大事。追い込みだったりも監督から言われている。まずはチームに貢献して、そこから自分の持ち味のシュートやパスを出していきたい」

―アジア予選、世界への憧れは?
「自分は17のワールドカップに行けなかったので前から20では絶対に行きたいと思っていた。そこで活躍して世界で通用するプレーヤーになりたいという目標がある。だから残っていきたい」

●DF植田直通(大津高)
―周りは年上どういうことを意識している
「自分は高校サッカーということで、そういうところの意地は見せたいと思っている。プレーで出していきたい」

―代表生き残りのためのカギは
「自分は強さというところがあるので、そこを出していきたい」

―立ち上がりに2失点。きょうのプレーについては
「無失点に抑えたいというのはあるので、2失点したというのはもう少し立ち上がりに気をつけていかなければいけない」

―相手の2トップについては
「自分は海外の(相手の)方がやりやすいです」

―物足りない感じだった?
「もう少し競らしてくれたりすれば楽しめたと思います。きょうは最初2失点してしまったのでそこはもう少ししっかりしなければいけない」

―岩波とのコンビについては
「練習ではいつもやっているし、いきなり出番が来ても合わせられるようにはしているので問題無いです」

―インターハイ初戦敗退の悔しさは
「選手権に切り替えていきたい」

―どういうところがうまく行かなかった
「全国慣れ、というか、経験がなかった。(実力よりも)経験不足ということもあるのでこれからどんどん練習していけばいい」

―最後は韓国戦
「日韓戦は激しい試合になると思う。そういう面は自分の見せ場だと思う。1対1、球際で絶対に負けないようにしていきたいです」

●DF岩波拓也(神戸)
―プロ契約して変わったことは
「サッカー選手として、お金の面もそうですけれど、ユースと違う責任感というのがすごくあるし、一回一回の練習に対する集中力もユースの時と比べて違ってくる。自分の持ち味をどんどん出して1日でも早くJリーグのピッチに立ちたいという目標がある。だから練習が凄く楽しいです。こういう代表に来れば、Jリーグに出ている選手がたくさんいて、また刺激というのがある。自分も早くJリーグの舞台に立てればと思っています」

―Jでやろうと決めた理由は?
「海外でという話もあったと思うんですけど、自分が育ったクラブ、ヴィッセル神戸というところで、そこを結果を残したい。自分でヴィッセルでやると決めたので、1日でも早く試合に出られるように。監督も代わってするサッカーも変わりつつあるので、自分も負けないようにアピールしていきたいです」

―きょう、植田とのコンビについては?
「久々でちょっとラインとか合わなかったりあった。(植田は)凄く前に強い選手なので、カバーをすれば大丈夫だったんですけど、お互い前半の最初からもっと声をかけていれば。次の韓国戦も多分2人が出ると思うので、きょうのような前半最初からのミスがないようにしていきたいです」

―自分がこのチームで求められているものは
「Jリーグ組が帰ってきたときに負けてはいけないと思うし、ボクは毎回遠征や合宿にコンスタントに呼ばれている。毎回毎回良いプレーをすることを求められているし、きょうは2点取られてしまったんですけど、1点取られたすぐ後とか、最初から声出していかないといけないと思います」

(取材・文 吉田太郎)

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