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酒井宏?酒井高?SBの代役についてザック「きっと酒井になる」

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 “ダブル酒井”に出場のチャンスがめぐってきそうだ。明日6日にUAE戦(東北電ス)を控える日本代表だが、11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(埼玉)が出場停止となるDF内田篤人は招集を見送られ、DF長友佑都は右足首痛のため別メニューで調整。UAE戦は両SBのレギュラーが不在となる可能性が出てきた。

 代役候補はDF駒野友一、DF酒井宏樹、DF酒井高徳の3人。長友が欠場する場合、これまでのアルベルト・ザッケローニ監督の“序列”から考えると、酒井宏が右SB、駒野が左SBで先発する可能性が高いが、イラク戦で長友が復帰し、駒野を右SBに戻すことになる状況を踏まえ、駒野が右SB、酒井高が左SBで先発する可能性もある。

 記者会見で長友が欠場した場合の代役について聞かれたザッケローニ監督は「きっと酒井になるでしょう」とジョークまじりに笑顔で答えた。「どちらの酒井か?」という報道陣の追及には「明日、長友の状態を見てから考えたい」と話すにとどまった。

 5月23日のアゼルバイジャン戦(2-0)、6月3日のオマーン戦(3-0)、同12日のオーストラリア戦(1-1)に途中出場している酒井宏だが、先発となれば国際Aマッチ初先発。ロンドン五輪で左足首を痛め、今夏に移籍したハノーファーでは出遅れたが、8月30日のELプレーオフ第2戦に途中出場し、欧州デビューを飾ると、ダメ押しの5点目をアシストした。

「出る時間が限られている中でいかに自分を出すかというのが糧になっている。代表でも最初から出るのか、途中から出るのか分からないけど、常に出るイメージを持っていないとダメだというのは向こうに行って学んだ」。そう語る酒井宏は左足首の状態についても「試合ができるくらいに治ってきているので、問題ない。痛みはあると言えばあるけど、痛みを抱えながら試合をする選手はいるので、別に問題ない。ピッチに立ったらケガは関係ない」と、強い決意を口にしている。

 酒井高は先発でも途中出場でも、ピッチに立てば待望のA代表デビューとなる。昨年までプレーしていた新潟への“凱旋試合”。「久しぶりに新潟に来て、今日も楽しく練習できたし、懐かしい感じを味わいながら練習した。もしピッチに立てることがあるなら、自分がドイツに行ってからのプレーと、ビッグスワンでやっていたときとを比べてもらって、成長した姿を見てもらいたい」と意気込んでいた。

(取材・文 西山紘平)

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