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9/26フットサル代表練習後のミゲル・ロドリゴ監督コメント

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 フットサル日本代表は26日に愛知合宿の最終日を迎え、11月1日に開幕するタイW杯への最初のキャンプを終えた。三浦知良(横浜FC)、森岡薫(名古屋オーシャンズ)という2人の新戦力を加えた合宿を終えた指揮官は「プラスの効果を確信している」と、アジアの頂点に立ったチームが、さらに成長する手応えを得たと語っている。

以下、練習後のミゲル・ロドリゴ監督コメント

ミゲル・ロドリゴ監督
―3日間の合宿、手応えは?
「カズ選手が来たということで、状況が変わっていることはみんな認識していますし、フットサル日本代表活動を知らしめるには、チャンスだと考えています。今回と次回のキャンプは非常に短い期間。テーマとしては新しく加入した選手がどれだけ輪に入って馴染むかを中心にやってきました。選手たちにも話しましたが、現在のこの特別な状況に早く慣れて自然なこととして、いつもどおりの取り組みが出来るようにしていきたい。今回も良い取り組みができましたが、これからもしていきたいと思います」

―三浦選手、森岡選手、2人の招集による影響は?
「当然チームにとってはプラスになると思って呼んでいます。2人とも得点力がありますし、代表チームの中では苦しんでいた部分で大きな力になってくれると思い、選んだ背景があります。森岡選手は長くフットサルをプレーしてきていますし、Fリーグで活躍しています。カズ選手に関してはゴールを決める経験、フットボールの経験、リーダーシップを含め、チームに大きな力を加えてくれると確信しています。プラスの効果を確信して呼んでいます」

―アジア杯のときのようにフィジカルコーチ呼ぶ?
「呼びません。今回の合宿にも参加してもらっている村岡(誠)さんは、サッカーの世界で経験が豊富です。前回はチェチョ・コーチ(エンリケ)に来てもらった。今の状況の改善もありますが、そこにはフットサルに精通した日本人のフィジカルコーチを育てていくという計画の中で参加して対応してもらいました。村岡さんには、その方法論を学んでもらってきたという背景があります。その習得の期間を終えたと考えたので、これからは村岡さんに第1号のスペインのメソッドを体得したフットサルのフィジカルコーチとして活躍してもらおうと思っています」

―アジアから世界へ、精度を高める以外に求めることは?
「相変わらずテーマは変わりません。プレーの精度、特にゴールに向かった時の決定力不足は、引き続き大きな課題です。しかし、それに関しては新しい2人の選手の加入によって、大きく改善する期待があります。いずれにしてもその部分が改善しなければ、ブラジルやポルトガルと対戦したときに、シュートチャンスが5つあれば、4つ。4つあれば3つ。3つあれば、3つとも決めるくらいの高い精度でゴールを捉える必要があります。それを逃していれば念願のグループステージ突破は、あれほどの強敵を相手にはできないでしょう。ただし、前回までとは違う、大きな武器として考えられるのは、アジア選手権を優勝したことです。チャンピオンとしてのメンタリティ、落ち着きや自信が、このグループには出てきています。そこがあると、そういった目標に対した取り組みも上がっていく。一つ精度を上げることができて、今のメンタルを持っていれば、その2つを武器にグループステージ突破ができるのではないか、と思います」

―あらためて森岡選手は、どういう選手?
「一つの特徴は、フィジカル面の強さです。今の国際レベルのフットサルは、他の国の選手を見ていても体格的にも彼のようながっちりした体格の選手が増えています。彼らと対戦するのに、もともといたメンバーは細い人が多かった。そういう意味では、そういう国のDFと対峙することで、大きな強み、頼りがいのあるプレーを見せてくれると思う。また、ゴールも期待できるが、DF面も注目してほしい。最前線からのプレッシングをかけたDF面です。彼自身がボールをそのまま奪い取ることはないかもしれませんが、非常にアグレッシブにプレスをかけてくれるので、2人目、3人目のところでミスを誘発するようなプレッシャーを掛けてくれるので、力を発揮してくれる。そのあたりが彼の特徴であると、期待しています」

―その森岡選手、ミゲル監督のフットサルへの現状のフィット感は?
「想像していたとおりといえば、そのとおりですが、非常に早い。名古屋という日本でもっとも優秀な強いチームでプレーをしていて、そこの監督も素晴らしく、最先端の指導方法を採用しています。そういうクラブでプレーしている選手なので、違和感もなく、あっという間にチームに馴染んでいると思います」

(取材・文 河合拓)

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