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ミゲル監督、カズのW杯行きを示唆「(試合に)出られないとなれば、話は変わりますが」

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 フットサル日本代表は11日、16日から27日に行う愛知合宿と24日のフットサル・ブラジル代表戦(東京・代々木)、フットサル・ウクライナ代表戦(北海道・旭川)に臨む日本代表の16選手を発表した。Jリーグの横浜FCのFW三浦知良も選出され、フットサル日本代表の一員として、デビューを飾ることに期待が高まっている。

 メンバー発表後、ミゲル・ロドリゴ監督は記者会見を行い、カズへの期待を口にしている。「三浦知良選手は、グループに対する特別なエネルギー、モチベーションをもたらしてくれる存在です。これまでに彼がサッカー選手として、日本フットボール界で達成してきたものを背負って、新しいグループに加わってくれています。その特別な部分を大いに生かし、心理的な部分、モチベーション的な部分でチームを引っ張って行ってほしい」と、心理的なプラス面について語った。もちろん、ピッチ内でのプレーにも期待をしている。

「技術的、戦術的な部分では、やはりシュートです。1対1から完全に相手を引き剥がしてシュートに持って行く感覚を磨くところまでは時間が足りていません。ですが、ゴールに近いところでの駆け引き、一瞬の隙を突いてシュートを打つとか、その精度、強度に関しては大いに期待できるところだと思っています」と、2度の合宿で実際に動きを確認したスペイン人指揮官は語った。

 今回の親善試合と合宿には16選手が招集された。だが、W杯に登録できるのは14選手のみ。19日がFIFAへの登録リストを提出する期限となっているが、それまでに2選手を外さなければいけない。「このリストに入っている1選手として扱おうと考えています」と前置きをしたミゲル監督だが、今後、大きなケガなどがない限り、基本的にカズは最終メンバーに残ることを示唆している。

「ケガが起きたとき、その程度によって変わります。短い期間で回復するのであれば、(メンバーに選ぶという)判断に影響はないでしょう。しかし、本大会で(試合に)出られない選手となれば、話は変わります。ケガ人がベンチに座っていても、戦力にはなりませんからね」

 ブラジル、ポルトガルという優勝候補にも挙げられる難敵と同じグループに入ったミゲル・ジャパンは、サッカー界のレジェンドとともに、初のグループステージ突破を目指すことになりそうだ。

(取材・文 河合拓)

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