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[AFC U-19選手権]U-19日本代表、3大会連続で世界切符逃す…

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[11.11 AFC U-19選手権準々決勝 日本1-2イラク UAE]

 U-19日本代表、3大会連続で世界切符逃す――。11日、U-19日本代表はAFC U-19選手権UAE2012準々決勝でイラクと対戦。0-1の後半3分にMF矢島慎也(浦和)のゴールで同点に追いついたものの、直後の8分に勝ち越されて1-2で敗れた。13年U-20W杯出場圏内の4位以内を確保することができず。日本は3大会連続でアジア予選敗退となった。

 3大会ぶりのU-20W杯出場を懸けた絶対に負けられない一戦。韓国と同組のグループBを首位通過してきたイラクに対し、グループA2位の日本は3試合連続同じ先発メンバーを送り出した。GKは櫛引政敏(清水)で4バックは右からDF川口尚紀(新潟ユース)、岩波拓也(神戸)、遠藤航(湘南)、山中亮輔(柏)。中盤はMF熊谷アンドリュー(横浜FM)と松本昌也(JFAアカデミー福島)のダブルボランチで右MFが小野瀬康介(横浜FC)、左が大島僚太(川崎F)。矢島が前線でFW久保裕也(京都)とコンビを組んだ。
 
 グループリーグ3試合で1得点に終わっている日本に対し、序盤からイラクが決定機をつくり出した。4分、スルーパスで右サイドを抜け出したFWシャウカーンがシュート。7分にはFWアンマールが右サイドを打開し、中央のMFカーシムが決定的な右足シュートを放った。一方の日本も前線の久保へボールを入れてから局面をショートパスで崩しにかかる。14分には久保とのワンツーから大島が右足を振りぬき、こぼれ球から久保が右足シュートへと持ち込んだ。そして22分には左サイドの矢島がファーサイドでフリーの小野瀬へパスを通す。PAでボールを受けた小野瀬は切り返しから左足シュートを選択したが、GK正面を突いた。

 チャンスもつくった日本だが、ボールを奪う位置が低く、またセカンドボールを拾われる回数も増えて、徐々に守る時間帯が長くなっていく。そして34分、イラクは左サイドから仕掛けたアンマールからのパスを受けたFWカレールが後方へと落とすと、シャウカーンが左足シュートをゴール左隅へ流し込んで先制した。

 日本は3試合ぶりの失点。0-1で前半を折り返した日本は後半開始から小野瀬に代えてMF田鍋陵太(名古屋)を投入する。直後の3分、日本にとって2試合ぶりとなるゴールが生まれる。左サイドから人数をかけて崩すと、大島からのラストパスを中央で受けた矢島が左足シュート。これが目前のDFに当たってコースが変わり、ゴール右隅へと吸い込まれた。

 幸運な形で同点に追いついた日本はその後、田鍋が右サイドをドリブルで独走し、山中が左足ロングシュートを放つするなど、一気に逆転を目指す。だが8分、左後方からのFKをDFアデマンに頭で合わされて再び勝ち越されてしまった。

 再び追う立場となった日本は10分に大島が右足ミドル。14分には右サイド後方のFKからファーサイドの久保が決定的なヘディングシュートを放つ。だがいずれもゴール左へ外れてしまった。28分、33分に迎えた決定的なピンチを櫛引のビッグセーブで逃れた日本は、32分に川口に代えてMF野津田岳人(広島ユース)、35分には矢島に代えてFW榊翔太(札幌)をピッチへ送り出して何とか1点を奪いにいく。

 川口交代に伴い、松本を右SBへ移した日本は終盤、岩波を前線へ残してパワープレー。だがアディショナルタイム突入後の46分に右CKから岩波が放ったヘディングシュートはゴールを捉えず。49分の右CKには櫛引もゴール前へ上がって同点を目指したが、これもゴールへは結びつかず1-2で敗戦。過去2大会連続で準々決勝で韓国に敗れていた日本は“鬼門”で再び涙を飲むこととなった。
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