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勝てばW杯出場決定のヨルダン戦へ ザック「明日のゲームで決める」

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 26日のW杯アジア最終予選・ヨルダン戦を翌日に控えた25日午前、日本代表はアンマン市内で公式会見を行い、アルベルト・ザッケローニ監督とキャプテンのMF長谷部誠(ボルフスブルク)が出席した。勝てば5大会連続のW杯出場が決まるアウェー決戦。指揮官は「明日のゲームで(W杯出場を)決めたいという思いがある」と必勝を誓った。

 同日午後には試合会場で公式練習を行うが、「明日のスタメンはすでに決めてある」と話す。1週間に及ぶドーハ合宿を経て準備は整った。2位以下に勝ち点8差を付けてB組首位を独走する日本。たとえ明日のヨルダン戦でW杯出場が決まらなくとも、圧倒的に優位な状況は変わらない。それでも「心境としては、後回しにできないなというのがある」と、6月4日のオーストラリア戦、同11日のイラク戦に持ち越すつもりはない。

 対戦相手は最大限にリスペクトしている。11年1月のアジア杯ではグループリーグ初戦で対戦し、1-1のドロー。後半ロスタイムのDF吉田麻也のゴールで辛くも引き分けに持ち込んだ。ヨルダンは昨年9月11日にホームでオーストラリアを2-1で撃破。ホームでは抜群の強さを誇っている。

「ヨルダンはホームで強みがある。ここまでもホームで勝ち点を多く稼いできた実績がある。アジア杯でも対戦したが、絆が強く、団結力があり、まとまったチームだという印象を受けている」。昨年6月8日に埼玉スタジアムで対戦した際は6-0で大勝しているが、ザッケローニ監督は「日本のホーム戦と同じ試合にはならないと考えている。ホームでのヨルダンは違うチームになる。よりダイナミックに、よりアグレッシブに、サポーターの声援を受けて激しい試合をしてくると思う」と警戒した。

 ヨルダンの地でW杯への切符を勝ち取る。それがザッケローニ監督にとっても、監督として初のW杯出場が決まる瞬間でもある。「プレッシャーは私にもあるし、この会見場を見てもたくさんの方が詰めかけている。当然、日本でも国民の期待は高まっていると思う」。率直な心境を語る指揮官は「私としてもチームとしても、プレッシャーはかかっているが、これを悪い風にチームに伝えてはいけない。プレッシャーがありながらもバランスを考えながら、明日の試合にいい状態で臨みたい」と意気込んでいた。

(取材・文 西山紘平)

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