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ヨルダン監督が“予言”「日本がアウェーで苦戦するのが見えてくる」

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 ザックジャパンとの決戦を前に、ヨルダンのアドナン・ハマド監督が不気味な“予言”をした。

「日本を見ていると、ホームとアウェーで差のあることが分かる。アウェーでの試合は日本にとってすごく難しくなることが見えてくる」

 発言には裏付けがある。W杯アジア最終予選での日本はホームでこそオマーンに3-0、ヨルダンに6-0、イラクに1-0と、いずれも無失点勝利を収めているが、アウェーでは指摘どおり確かに苦戦している。オーストラリアと1-1で引き分け、オマーンには2-1の勝利だったものの、岡崎の決勝点が入ったのは後半44分。引き分けも覚悟するような内容だったのだ。

 ハマド監督は「日本でやったとき(0-6)とは違う試合になる。あのとき、我々の選手は疲れていたが、明日はこちらのホーム。非常に良い準備をしてきているから、日本にとって難しい試合になるはずだ」と力を込めて言った。

 ホームで士気を高めているのは選手も同様だ。1-1で引き分けた11年1月のアジア杯・日本戦でゴールを決め、2-1で勝ったW杯アジア最終予選・オーストラリア戦でも決勝点を入れているMFアーメル・ディーブは、明日の日本戦がオーストラリア戦と同じ「キング・アブドゥラ・スタジアム」で行われるメリットを強調する。

「あのスタジアムは僕らにとってラッキーな場所。明日は何があっても90分間戦い続けるから、応援を頼む」

 W杯アジア最終予選では日本が勝ち点13で首位を独走しているが、2位以下は勝ち点5で3チームが並び、最下位のヨルダンも勝ち点4と、どのチームにもW杯出場の可能性が残されている。

「我々は勝つことだけに集中する」とハマド監督。ささやくほどの小さな声で言い切る姿もまた不気味だ。

(取材・文 矢内由美子)

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